くらしの現場レポート
2014.07.23 | 生活スタイル
2014年4月1日にスタートした8%消費税。増税は生活者の「購買行動」にどのような影響を与えたのでしょうか。20〜60代既婚女性を対象に、増税前後の「購買行動」とその「おもい」を調査したところ「暮らしの満足度」や「消費意欲」には大きな変化がみられないことがわかりました。調査からみえてきた日頃の「買い物スタイル」や10%増税に向けての意識について報告します。
「安いお店探し」「ポイント活用」「ネットやスマホの利用」などで、日頃から「安く買う手段」を工夫し、それが定着している様子がうかがえました。また、いつも使っている日用品などはできるだけ安く購入し、自分にとって価値のあるものにはお金をかける「メリハリ家計」を実践して、お金と心の「ゆとり」を生みだし、暮らしを楽しんでいる様子もみえてきました。
(左)いつも使っている商品、安いとストックがあっても、つい買っちゃう
(右)少しずつ貯めたお金でワニ革財布を購入
「家計の見直し」について、今回の8%増税前に「実施した」人は約20%にとどまりましたが、次回の10%増税に向けては、55%の人が「実施するつもり」と回答し、「見直し意欲」をみせています。
また、次回の増税前の「買いだめ」については、今回「購入した」人の87%、「しなかった」人でも27%が実施を検討していることがわかりました。今回の8%増税での経験や反省を生かし、次回の増税に向けて計画的に準備しようという意識が高いことがわかりました。
2014年5月 首都圏在住20~60代既婚女性 500人(花王 生活者研究センター調べ)
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調査概要
「2014年消費税増税前後の生活者 〜購買実態とそのおもい〜」
◎2012年5月、2013年1月・5月、2014年1月・3月・5月/インターネット調査/首都圏在住20〜60代既婚女性/2012年5月は556人、2013年1月・5月、2014年1月・3月・5月は各500人
◎2013年7月、10月、12月、2014年3〜4月(合計68日間)/レシート調査/首都圏在住30〜60代既婚女性/22人
◎2014年3月、4月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住30〜60代既婚女性/5人