くらしの現場レポート
2014.05.07 | 若者
たっぷりの泡でやさしく洗顔し、洗ったら化粧水をつける。近年、20代男性のスキンケア行動が女性に近づいてきています。通称、“女子力男子”と呼ばれる彼らは、どのようなスキンケア意識を持ち、なぜ「肌がきれい」であることにこだわるのでしょうか。20代男性のスキンケアに対する行動変化とその背景について報告します。
スキンケアをする理由は、印象を良くして「人から評価されたい」という欲求と、「今の若さを維持したい」の大きく2つ。彼らの彼女や妻も、「肌はきれいな方がいい」「肌がきれいだと仕事がデキる人にみられそう」と、彼らのスキンケア行動を積極的に応援しています。
彼らは「男は男らしく」という意識が希薄な世代で、女性の行動を “自分事”として素直に取り入れます。おしゃれなライフスタイルを牽引してきたHanako世代※の母親からアドバイスを受けることも。一方、先行き不透明な時代にあって、厳しい就労環境を生き抜くためには、内面や実力だけではなく、外見や印象も大事であり、スキンケアもその一環ととらえています。
※Hanako世代:1959〜1964年生まれの女性。1988年創刊の雑誌「Hanako」の読者世代でバブル期の消費を牽引。
母親からのアドバイスで使いはじめる男性も多い
調査概要
「20代男性の美容意識と実態」
◎2011年5月〜6月/インタビュー/首都圏在住20代男性12人、対象者の彼女・妻6人
◎2011年10月/インターネット調査/首都圏在住20代男性/1,032人