妊娠中や出産後の尿もれはよくあることで、一時的なものがほとんどです。
みなさんの体験談をご紹介します。
妊娠中の尿もれ
●妊娠6、7ヶ月頃から。朝、布団から起き上がるときなどにもれます。本当に少量ですが、初めてのことなので、いつも気になっています。
●妊娠初期でつわりの真っ最中だった頃、気持ちが悪くて吐くたびに大量にもれました。
●二人目を妊娠中、カゼをひいてせきが激しいときに尿もれがあった。
●妊娠後期が一番大変でした。骨盤底筋体操がいいというのはよく聞きますが、なかなか続けられなくて、産後の今でも尿もれすることがあります。
●まだ、おなかが目立たない頃、買い物に行ったときに、お店でくしゃみをしたら、床一面がびしょびしょになるほど尿がもれてしまって、大ショックだった。
●妊娠中期に入った頃。テレビを見ていて大爆笑。気づいたときには、下着がぐっしょりぬれるくらいもれていました。
●ストレッチなど運動したときにもれます。
産後の尿もれ
●出産直後、尿意を感じなくなり、トイレに行くと下着を下ろす前にぬれていました。産褥体操を続けて治りましたが、今でも、くしゃみをするとたまにもれることがあります。
●出産後半年くらい、尿もれの症状が続いた。
●出産してカラダが変化したようで、トイレが近いし、どこに行ってもトイレの場所を確認しないと安心できません。
●3人目出産後に初めてもれて、びっくり! 助産婦さんから「いつも肛門を閉める感じでいるように」とアドバイスされました。
●とにかく疲れると尿もれしやすくなった。よく休むようにしています。
●トイレに行こうと思ったときに、子どもが泣いて離してくれないと、自分も泣きたい気持ちになる。育児+尿もれのストレスを感じます。
●走ったときなどにもれます。もれるとムレてかゆくなります。
●ズボンをはいているときには本当に困ります。すぐ、セーターなどを腰に巻いて隠しますが。
尿もれがある間は、吸水ケア専用のシートで対処しておけば安心です。体をいたわりたい大事な時期にストレスをためずに過ごしたいですね。
妊娠中は、頻尿になったり便秘しやすくなる傾向がありますが、妊娠後期になると軽い尿もれが頻繁に起こることがあります。おなかの赤ちゃんの成長とともに、子宮がどんどん大きくなって膀胱を圧迫し、尿もれしやすくなるのです。
妊娠中や出産後の尿もれは一時的なものがほとんど。症状を長引かせないためにも、専門医の指示を守って、しっかり体重コントロールしましょう。肥満になると難産になりやすく、その結果、骨盤底筋群※が大きなダメージを受け、産後の尿もれが長引く場合があるからです。また妊娠中は運動不足になりがちですが、体調に問題がないようなら、安産のためにも、ムリのない程度に身体を動かすように心がけましょう。気になるときは、吸水専用のシートで対処しておくと、よけいなストレスがなくなるでしょう。
※骨盤底筋群:骨盤の底にあって、恥骨から尾骨までの間をハンモックのように下から臓器を支え、尿道や肛門を締める働きをしている筋肉群
女性の泌尿器
出産は骨盤底筋群※に非常に大きな負担をかけます。場合によっては伸ばされてゆるんでしまうことも。その結果、尿道が締まりにくくなり、尿もれしやすい状態になります。産後しばらくの間、軽い尿もれ症状が続く方は多いです。ただ、時間がたつにつれ、自然に治る場合がほとんどです。
尿もれがある間は、吸水専用のシートで対処しておけば安心です。ただし、尿もれが頻繁だったり、量が多かったり、長く続いて心配な場合には、専門医に相談してください。
赤ちゃんのお世話が始まると、ついつい自分のことは後回しにしてしまいがちです。しかし、出産直後は身体の回復のためにも、のんびりペースで生活したいもの。産褥体操には骨盤底筋群に効果があるエクササイズもあるので、体調をみながら始めてみましょう。
※骨盤底筋群:骨盤の底にあって、恥骨から尾骨までの間をハンモックのように下から臓器を支え、尿道や肛門を締める働きをしている筋肉群
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