コロナ禍で生活者の化粧品ニーズが低下する中で、アカウント担当も小売業とどう向き合うかが問われました。私は日用品の総合メーカーである花王の強みを活かし、化粧品カテゴリーだけでなく、全カテゴリーのデータを収集、分析。小売業全体の売り上げを見据えながら、今後、どのような施策が必要かを提案し、信頼を得ることができました。こうした提案は専門メーカーではなかなか難しいこと。膨大なデータの共有も含め、花王という会社が小売業にとって、ビジネスパートナーとして期待されていることを改めて実感しましたね。そして、この良好なパートナー関係を続けるためには、常に新しいチャレンジをし続ける必要があり、そのための時間も確保しなければなりません。そこで現在、日々の業務において、これまでの当たり前を見直し、無駄を減らしていく業務の効率化に挑戦中。今後、新たに生まれた時間を使い、担当カテゴリ―やブランドを育成するために社外、社内を巻き込んで新しいチャレンジもしていきたいと考えています。

いまの小売業のアカウント担当になって1年ほどが経ちますが、これからも「アルブラン」「iP」といった化粧品をより多く販売していただけるよう、当社の優先順位を高く保つことを目標に仕事に取り組んでいます。ライバルになる商品は、同じ花王商品もあれば、他社のものもあります。担当商品のブランドをしっかり理解し、勝ち残る戦略を考えていきたいですね。また、私自身の目指すキャリア像は「バランス型のオールラウンダー」になること。これまで、家庭用品のアカウント担当や、大型スーパーマーケットといった異なる販売チャネルも経験してきたので、次は物流やマーケティングの分野にも挑戦してみたいですね。そして、幅広い知見と経験を活かし、どのような業務でも活躍できる人財へ成長していけたらと思います。

担当する小売業の規模の広がりに対応し、自分自身もキャリアアップしてきました。若手時代は何十店舗も駆け回り、店舗の担当者との関係性づくりを学んでいったのをよく覚えています。このようにして自分自身の成長に繋げていくことができました。全ては自分次第ですので、好奇心や意欲を行動力につなげ、前進していける方にとっては挑戦できる環境であり、魅力的な職場だと感じております。