自然の味を生かした、うす味にしましょう。
乳歯期の歯の健康や体の発育を支える、離乳食。赤ちゃんにとっては初めて味わう食事なので、この時期の味の体験が、一生の味覚を左右するともいわれています。とくに、初期の離乳食はとても大事で、自然の味を生かした、うす味を心がけるようにしましょう。むし歯予防のためにも体のためにも、甘い離乳食はおすすめできません。
また、できるだけいろいろな食品を食べさせて、さまざまな味や舌ざわりに慣れさせたいものです。甘みに慣れ親しむなどのかたよりがあると、偏食になって、歯も体も健康に育たなくなります。
口の成長に合わせて、少しずつかたいものに変えていきます。
離乳食を与えるうえで、もうひとつ大事なことがかたさの加減です。いつまでもやわらかいものを食べさせていたり、逆に、早くからかたいものを与えてしまうと、かむ能力が身につかないからです。
かむ能力は、乳歯期に練習することによって覚えていくもの。しっかりかむことは、歯ぐきやあごの発達を促すことはもちろん、食べ物の消化を助けたり、情緒を安定させたり、心身の発育を助けることにもつながります。
子どもの口の働きは、舌飲み→口唇食べ→舌食べ→歯ぐき食べ→歯食べと発達していきます。それに合わせて、離乳食もかたさや大きさを調節しましょう。この時期を逃すと、うまくかめないまま育つことがあるので、お母さんがゆっくりかむマネをしながら、根気よく教えることが大切です。