かみごたえのある食品がおすすめです。
歯によい食べ物とは、野菜や煮干などのかみごたえのある食べ物です。自然によくかむようになって、あごの発達を促し、永久歯の歯並びによい影響を与えます。
また、歯並びがよくなれば、歯みがきがしやすいのでむし歯や歯肉炎になりにくくなります。かむことで唾液の分泌が活発になれば、口内の菌を洗い流したり、酸を中和して、むし歯や歯肉炎を防ぐ働きも期待できます。
身近な食品で、かみごたえのある食品は下記の通り。料理にこれらの食品を取り入れてみましょう。
反対に、ハンバーグやスパゲティなどのやわらかい料理は、あまり望ましくありません。また、砂糖が多くて歯につきやすいお菓子や、砂糖が多くて長時間、口に入れているお菓子も要注意。歯のまわりが酸性に傾き、むし歯になりやすいのです。
乳製品や野菜、甘くないポテトチップやせんべいは、むし歯になりにくいおやつです。逆に、長時間口に入れるキャンディやガム、歯にくっつきやすいキャラメルは、むし歯リスクの高いおやつです。
よくかむことは◎、ダラダラ食いはおすすめできません。
歯によい食べ方とは、まず、よくかんで食べることです。よくかむためには、ゆっくり味わって食べること。また、上記Q1にもあるように、かみごたえのある食品を食事に取り入れると自然によくかむようになります。
おやつは時間を決めて、食べることも大切です。とくに甘いお菓子をダラダラ食べ続けていると、歯のまわりが酸性に傾いたままで、いつまでたっても中性に戻れません。歯はずっと「酸」の危険にさらされ、むし歯になる恐れが高まるのです。
何も食べていないときはお口のpH値は7で中性ですが、お菓子をダラダラ食べ続けると、その間口の中の歯垢は酸性状態になります。お口のpH値は5.5以下になり、歯の表面のエナメル質が溶けやすくなるので、むし歯の危険にさらされます。
むし歯を予防するので、生えかわり期はとくにおすすめです。
フッ素には歯のエナメル質を丈夫にして、むし歯になりにくくする働きがあります。永久歯が生えはじめてからの約2年間は、とくにむし歯になりやすく、フッ素を取り込みやすい時期でもあるので、フッ素配合ハミガキでみがくだけでなく、歯科医院でフッ素を塗ってもらうことも、むし歯予防に、とても効果があります。
また、シーラントは健康な奥歯のみぞに樹脂をつめて、むし歯を予防するものです。とくに、みぞが複雑で深く、ハブラシの毛先が届きにくい「六歳臼歯」にはおすすめです。
歯科医院で定期検診を受けて、それぞれのお子さんのむし歯のなりやすさに応じた予防処置をしてもらうといいでしょう。