専門医に聞く!子育てお悩みQ&A
2026.07.09 New
#赤ちゃんのお世話

室温は低くないはずなのに、生まれたばかりの赤ちゃんの手足が冷たいです。「赤ちゃんの手足は冷たくてもよい」とも聞きますが大丈夫でしょうか?(生後0カ月)
回答した専門医

小児科医師 (医学博士)
三井 俊賢 先生
医療法人社団 育心会 理事長
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小児科専門医、小児科指導医。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程を修了後、慶應義塾大学病院に勤務し、同小学校・中学校で校医としても子どもたちの健康に携わってきた。医療法人社団 育心会を立ち上げ「すべては子どもの笑顔のために」という想いで、小児科の枠を超え、子どもを取り巻くさまざまな面から包括的に支える診療に日々励んでいる。現在、3人の子育てに奮闘するパパとして、親御さんの気持ちに寄り添いながら、子どもたちやご家族に安心と笑顔を届ける医療を目指している。
新生児期は、大人よりも1枚程度多めに服を着せるのが基本ですが、タオルを1枚2枚かけてもなぜか手足が冷たくて...ということはよくあり、心配になるママ・パパは多いものです。
新生児期、とくに産院にいる生まれたばかりの時期の赤ちゃんは、手足が冷えやすいのが特徴ですが、体温が平熱であれば問題ありません。手足の冷たさだけで判断せず、おなかや背中にも触れて確認しましょう。
手足が冷える理由や、赤ちゃんが寒い・暑いときのサインの見分け方についても解説します。

低月齢の赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、環境温度の影響を受けやすい特徴があります。室温が高すぎたり、衣類や寝具で覆われすぎたりすると熱がこもりやすく、寒い環境では体温が下がりやすくなります。
室温が適切でも、手足が冷たく感じることがあります。これは、体温を保つために手足の血管を収縮させ、体の中心部に血液を集める働きが起こるためです。反対に、体が熱いときや眠いときには、手足の血管を広げて熱を外に逃がし、体温を下げる働きもしています。手足は体温調節のセンサーのような役割を担っている部位です。
そのため、手足が冷たく感じても、おなかや背中は温かいことが多いです。手足の冷たさだけで判断せず、おなかや背中に触れて温もりを確認しましょう。温もりがあり、赤ちゃんの機嫌もよければ、基本的には心配しなくてよいでしょう。

赤ちゃんは大人に比べて適応できる温度の幅が狭いのが特徴です。以下のような様子が見られたら、寒がっている・暑がっていると判断して、室温や衣類で調節してあげましょう。
おなかや背中がひんやりしているときは、寒がっているサインです。室温を上げるか、衣類や寝具で調節してあげましょう。
室温の目安は、夏26〜28℃・冬18〜20℃、湿度40〜60%です。ただし新生児期は体温調節機能がとくに未熟なため、数値だけにとらわれず、こまめに様子を見てあげることが大切です。
なお、くちびるや顔色が青白い、体が震えているといった様子が見られるときは、とても寒い状態と考えられます。こうしたときは、まれに寒さ以外の体調不良が隠れていることもあるため、「ただ寒いだけ」と思わずに、かかりつけ医師や小児救急電話相談に相談しましょう。
顔が赤くほてっている、首のシワが赤い、頭や首、背中などに汗をかいている、泣きっぱなしで機嫌が悪いなどの様子が見られたら、暑がっていると考えられます。室温をやや下げるか、衣類を薄手のものに替えたり、寝具を減らしたりして調節してあげましょう。
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赤ちゃんの手足が冷たいときは、それだけで寒がっていると判断しないことが大切です。おなかや背中に触れて、冷えすぎていないかなどを確認しましょう。こまめに様子を見てあげることがポイントです。
手足が冷たくてなかなか寝付けないときは、ママやパパの温かい手で手足を包み込んであげると、安心して眠ってくれることもあります。
生まれたばかりの赤ちゃんの様子を読み取るのは、はじめは難しいものです。たくさん触れ合いながら、少しずつ「わが子のサイン」を知っていきましょう。

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