くらしの現場レポート

50代以上男性の約3割に症状あり
認めたくない、誰にも話せない尿もれ事情

2015.09.08 | おとなの男性、高齢社会

【くらしの現場レポート】50代以上男性の約3割に症状あり 認めたくない、誰にも話せない尿もれ事情

軽い尿もれが女性に多いことは比較的知られていますが、実は男性にも少なくありません。尿もれ症状のある50~60代男性へのインタビュー調査の結果から、女性と同様「受け入れたくない」「人に話せない」というおもいがみえてきました。

尿もれ症状のある男性は50~70代の3割、約900万人!

2013年の調査では、50〜70代男性の約3割に尿もれ症状があり、50〜60代では女性とほぼ同等。50歳以上の男性の尿もれ人口は約900万人と推測されます。男性の場合、排尿後、尿道内に残ったものが出てしまう「排尿後尿滴下」が多く、前立腺肥大症などによる「過活動膀胱」もみられます。
※ 過活動膀胱…突然強い尿意(尿意切迫感)をもよおし、我慢できずに尿がもれてしまう。排尿筋(膀胱の筋肉)の過剰な収縮が原因。

■年代別の尿もれ有症率

年代別の尿もれ有症率

30~79歳 男性657人 女性658人
(花王調べ)

※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

「認めたくない」男ゴコロ、「誰にも話せない」男のプライド

インタビューの結果、尿もれの受け止め方は、「症状は軽いし気にしない」「症状は軽くても気になる」「症状は進行しているが認めたくない」の3つに分かれました。
女性への調査で、尿もれを「介護」や「寝たきり」の入口と捉え、「受け入れたくない」「人に話せない」などのおもいがうかがえましたが、男性も同様の気持ちを抱えているようでした。

女性は「出産」などを機に、尿もれが起こることがありますが、男性はこうした経験をふむことなく、自分ごととして向き合いたくない気持ちがより強い傾向に。
「恥ずかしい」「弱みを見せたくない」とのプライドから、誰にも話せず、一人悶々としている様子が見受けられました。一方で「オープンに話せるようになってほしい」と望む声も。

「認めたくない」男ゴコロ、「誰にも話せない」男のプライド

誰にでも起こりうるという認識が広まれば、心のハードルも下がる

男性の尿もれは女性以上に閉ざされた状況にあることがわかりました。男性に多い「排尿後尿滴下」、いわゆる「ちょいもれ」や、加齢とともに増える「過活動膀胱」は、誰にでも起こりうること。こうした認識が広まり、自分も周囲も当たり前のこととして話せるようになれば、もう少し前向きに受け入れられるようになるのではないでしょうか。

誰にでも起こりうるという認識が広まれば、心のハードルも下がる

調査概要

「軽失禁 実態調査」
◎2013年5月/郵送調査/30〜79歳男女/男性657人、女性658人

「軽失禁症状を持つ男性の実態とそのおもい」
◎2014年4月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住50〜60代男性/8人

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