くらしの現場レポート

シニア主婦のがんばる家事
知恵と経験が支え。体力が続く限り続けたい

2015.06.23 | 高齢社会、生活スタイル

【くらしの現場レポート】シニア主婦のがんばる家事 知恵と経験が支え。体力が続く限り続けたい

シニア世代の家事行動を把握するため、70代の主婦にフォーカスして調査を実施。加齢による体の不調を工夫でカバーしながら、こだわりを持って家事に取り組み、今までのやり方をずっと続けていきたいというおもいがみえてきました。

シニアの家事はひと手間かけて、こまめでていねい

洗濯と掃除行動について、40〜74歳の主婦を対象に比較しました。70代では、洗濯回数は少なくなっていますが、「脱水後は叩いてシワを伸ばして干す」が約9割、「色物は裏返して干す」が約8割にも。他の年代に比べて、シワや色あせなど、服の傷みに気を配りながら、ひと手間かけてていねいに洗濯している様子がうかがえます。

■洗濯のとき、脱水後は叩いてシワを伸ばして干す

洗濯のとき、脱水後は叩いてシワを伸ばして干す

40〜74歳既婚女性 908人
(花王 生活者研究センター調べ)

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掃除も、70代の7割弱が「リビングの雑巾がけ」を週2回以上、4割強が「キッチンのガスコンロまわり」を週7回以上も実施。他の年代よりずっと回数が多く、掃除においてもシニア主婦のがんばりがみてとれました。

■1週間のうち、リビングの雑巾がけをする回数

1週間のうち、リビングの雑巾がけをする回数

40〜74歳既婚女性 908人
(花王 生活者研究センター調べ)

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不調があっても、「経験値」と「知恵・工夫」でカバー

日常生活での体の不調について尋ねてみると、70代の約4割が「ひざの痛み」や「腰の痛み」を訴えており、加齢による体の変化を感じているようです。
ところが、「ものが見えづらい」など不都合の実感は、逆に50代より低い結果に。70代はすでに加齢による不調を受け入れており、体の動かし方を調整したり、体の負担を軽くするための独自の工夫などを加えながら、「自分なりの家事」をきちんとこなしている姿がみえてきました。

(左)腰を深く折り曲げ、ひざをなるべく曲げないように掃除。 (右)手を高く上げずに済むよう、S字フックを活用。

(左)腰を深く折り曲げ、ひざをなるべく曲げないように掃除。
(右)手を高く上げずに済むよう、S字フックを活用。

体力が続く限り、今まで通りの家事を続けたい

家事に対するおもいについて尋ねたところ、70代では、「家事は自分の仕事だ」という意識が約6割と他の年代に比べて高く、また約9割が「体力が続く限り今まで通り続けたい」という強いおもいを持っていました。70代は体の衰えを自覚しているものの、これまでと変わらずに手間ひまをかけて家事を行っており、体の不調と家事行動の内容や頻度は必ずしも連動していないようです。
シニアの「がんばる家事」は、「経験」と自分なりの「おもい」や主婦としての「プライド」、体の負担を軽くするための「工夫」や「コツ」によって支えられていました。

■家事へのおもい

家事は主婦である自分の仕事だと思う

体力が続く限り、今まで通り家事を続けていきたい

40〜74歳既婚女性 908人
(花王 生活者研究センター調べ)

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調査概要

「シニアの家事」
◎2013年9月/郵送調査/首都圏在住40〜74歳既婚女性/908人
◎2010年1月/郵送調査/首都圏在住50〜70代既婚女性/356人
◎2010年1月、2013年4〜6月/洗濯及び掃除行動の観察、インタビュー/首都圏在住60〜70代女性/14人

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