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発達の心配

友だちと仲良く遊べない

最近は独り占めの欲が強くなったみたいで、友だちと遊んでいても、おもちゃや食べ物を全部自分のところに持ってきます。「一緒に遊ぼうね」と言っても、おもちゃを全部背中に隠し「ないよ!」と、すごく敵意あふれる眼差しで答えるのです。うちの子のせいで大泣きする子もしばしばいて困ります。どうすれば「みんなで遊ぶ」ということを覚えさせられるでしょう。(みみ 2歳1カ月)

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2歳児は、他の子と一緒にいても空間を共有しているだけで、それぞれの遊びは別々です。最初から友だちと仲良く遊べるわけではありません。まずは、自分が遊びたいと思うもので存分に遊ばせてあげることが大切です。十分に1人遊びをした子は、やがて友だちとも遊びたくなります。そして、友だちと遊ぶにはルールがあったり、我慢しなくてはならない場合があることなどを覚えていきます。「みんなで仲良く遊ぶ」というのは、3歳児になって初めてできることかもしれません。

このお子さんは、とくに独占欲が強いわけではなく、まだ自分が中心でだれかと一緒に遊ぶことになれていないのでしょう。あるいは、独り占めが強く現れるのは、自分の家に友だちが来たときで、自分のおもちゃやおやつを取られてしまうような気持ちが強く起こるせいかもしれません。これもよくあることです。

一方で、2歳児は「自分のもの」と「ほかの子のもの」が区別できるようになっていく時期でもあります。そこで、家で遊ぶ時に、少しそうしたかかわりを意識してみましょう。たとえば「これはママの。こっちは○○ちゃんの」とおもちゃを分けたり、「これを貸してあげるから、○○ちゃんのを貸してちょうだい」というようなやりとりです。自他の区別がつくというのは大切なことですし、きょうだいのいない時期はお母さんとの遊びの中でそうした発達を促していく必要もあるでしょう。

そのうえで、お友だちと一緒に遊んでいてトラブルが起きたら、やんわりと介入します。よその子が遊んでいたおもちゃを取り上げて隠すのでなければ、とりたてて注意する必要はありません。ただ、何人かが集まって遊ぶときは、それぞれが自分のおもちゃを持って来たりするでしょうから、「自分のものを貸せないのなら、友だちのものを借りることもできないよ」と教え諭していくとよいでしょう。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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