授乳の気がかり
母乳によい食べ物やメニューは？

母乳は血液からつくられるので、血液の原料になる食事が影響する面もあります。でも血液には恒常性といって、常に一定のバランスを保つ働きがあるので、極端に偏食が強くて同じものばかり食べていたり、肉食ばかりで野菜や魚をまったく食べないということでなければ心配いりません。お母さんが健康でいられるような、栄養バランスのとれた食事をとることが母乳にとっても一番良いことなのです。

たとえば、牛乳はたんぱく質やカルシウムを豊富に含みますが、母乳のためにと毎日１リットル以上も飲んでいれば食事にも影響が出ます。ほどほどであれば問題ありません。もし、どうしても苦手な食品があれば、同じ栄養素を含む別の食品を意識してとればいいですね。また、分泌の良し悪しはもともとの体質によっても左右されますし、疲労やストレスも関係します。食事に気をつかうことも大切ですが、あまり神経質にならないでください。

まれに、赤ちゃんがアレルギー体質である場合、お母さんがアレルゲンの原因となる食品を控えて授乳することが必要になることもありますが、それは主治医が判断することで、勝手にやるべきではありません。