1970年(昭和45年)〜

1970年(昭和45年)〜

1970年(昭和45年)〜

花王石鹸「ホワイト」誕生

「クリームみたいな石鹸」。おなじみの、このキャッチフレーズとともに花王石鹸ホワイトが登場したのは1970年のことでした。高純度の原料を用い独自に開発された新しい製法により、製品ごとにバラつきがちだった品質の安定化に成功。文字通り真っ白な石鹸ができあがりました。クリーム成分が入ったなめらかで豊かな泡、色、香り、そして少し高めの価格。どれをとってもそれまでの物とは異なるこの石鹸は、日々の入浴風景にひとつ上の高級感をもたらしました。石鹸の定番として長く愛され続けている、ホワイトの歴史の始まりです。

愛される「石鹸の香り」

新しい石鹸の出現は、新しい香りの出現でもありました。それまでの化粧品調、香水調の香りのほかに、真に日本人に愛される香りを求めて続く開発の日々。クリームのような新しい石鹸にふさわしく、上品で清潔感のある香りとは?老若男女誰にでも好まれる香りとは?──イメージされたのは、地中海に面した温暖な南フランスに咲くバラの香りでした。そうして生まれた甘くさわやかで、みずみずしく広がるホワイトの香りは、やがてどなたにも好まれる日本の「石鹸の香り」として人々の記憶に残るものになりました。

多様化

贈り物の定番、石鹸

実用的でどの季節にも合い、どなたにも喜ばれる──ホワイト誕生以前から石鹸はお中元やお歳暮の品として人気の高い商品でした。1970年頃には石鹸市場の約5割が贈答用でさらに拡大する勢いがありました。ホワイトの開発にあたり重視されたのも、そんな贈答品としての使用シーン。家庭の押し入れにしまい、大事に一つずつ使い続けても、最初と最後で品質に変わりがないことをめざし、石鹸・ホワイトが完成しました。ホワイトの登場とともに石鹸ギフトの人気はさらに高まり、「贈り物の定番」として定着していきました。

新しい生活スタイルとともに

人々の生活は日々進化し、誰もが自宅で入浴を楽しむ時代を迎えます。さらにはユニットバスやシャワーが一般化、生活スタイルの変化とともに、新しい入浴習慣やさまざまな価値をもったバス製品が生活に浸透していきました。そんな時代の中、石鹸にも新発想の商品が登場します。2000年発売のピュアホイップです。ホイップしたての泡をそのまま固めてつくるという、全く新しい製法により実現した、ほかにない泡立ちと香り。花王のもうひとつの石鹸になりました。

※「花王ピュアホイップ」の生産は、2015年9月をもって終了し、店頭在庫がなくなり次第、販売を終了させていただきます。
長い間ご愛用いただきまして、ありがとうございました。

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