
2026.06.30 New
#臨月・お産
「おしるしが来たのに陣痛が来ない」「おしるしの色は赤?それとも茶色?」そんな疑問や不安を抱えるなか、産院で「そろそろおしるしがあるかもしれませんね」と言われてドキドキしているママも多いのではないでしょうか。
おしるしからすぐに陣痛や破水が始まる方もいれば、おしるしが出てから出産まで数日かかる方もいたりと、その現れ方は人それぞれです。
この記事では、おしるしの色や量の特徴をはじめ、陣痛・破水についても合わせて解説します。また、おしるしと異常出血の見分け方や、産院への連絡のタイミングの目安もお伝えします。
監修した専門医

産婦人科医師 (医学博士)
善方 裕美 先生
よしかた産婦人科 院長
横浜市立大学産婦人科 客員教授
プロフィールを読む
日本産科婦人科学会専門医、女性ヘルスケア専門医、日本骨粗鬆症学会認定医。大学病院で臨床研究を通して若手医師の育成に携わると同時に、国際出産イニシアティブ(ICI)に関東圏で初めて認証された分娩施設の院長も務める。女性が本来持っている産む力を活かせるように、そして、ママと赤ちゃんご家族にとって、幸せな出産と育児になるように、安全で自然なお産を守り、産後ケアの充実に取り組んでいる。家庭では3人娘の母。
おしるしは、別名「産徴(さんちょう)」とも呼ばれます。出産が近づくと子宮の出口(子宮口)は、子宮と赤ちゃんの重み、また子宮が収縮することで、徐々にやわらかくなり、開きやすい状態に変化します。子宮の出口に変化が見られると、赤ちゃんを包んでいる卵膜の一部が子宮の壁から剥がれるため、その際の出血がおりものと混ざって外に出てくるのがおしるしです。
なお、おしるしは全ての妊婦さんに現れるわけではありません。おしるしがないまま陣痛や破水が始まるケースもあります。また、卵膜が剥がれること自体は、お産に向けた正常な過程なので安心してください。
おしるしは「量が少なく、ドロっとしている」のが特徴です。その具体的な色や量について解説します。
おしるしの色は茶色やピンク色の場合が多いでしょう。おしるしは、剥がれた卵膜からの少量の出血がおりものと混ざって出てくるため、真っ赤な色ではなく少し薄まったような色に見えることが一般的です。
ピンクのおりものがショーツについていたり、トイレで拭いたときにペーパーに血がついたりすることで、気づくケースが多く見られます。
おしるしの量は、一度に出る量は少量なのが一般的です。下着に少しつく程度や、拭いたときに付着する程度である場合がほとんどです。
もし、生理2日目のような量の多い出血がある場合は、常位胎盤早期剥離など緊急性のある病気も疑われるので、すぐに産院に連絡してください。

おしるしが出ると「いよいよ赤ちゃんに会える」といった期待の一方で、「すぐに病院へ行くべき?」と不安を感じるかもしれません。まずは落ち着いて、今の状況が「自宅で様子を見てよい状態」かどうかを確認しましょう。
おしるしが出たら「今何週か」確認しましょう。妊娠37週未満で血が出る場合は、切迫早産の可能性があります。その場合は、少量の出血だとしても出産する産院に連絡して、どうするべきか相談してください。
おしるしは「ドロっとしている」のが一般的ですが、さらさらとした水っぽい液体が流れ出てくる場合は「破水」の可能性があります。破水をしていると陣痛が来ていなくても原則入院となります。
産院では、pHの変わる試験紙で破水かどうかを調べます。破水後は自然に陣痛が来ることが多いですが、陣痛を待つ間に以下のようなリスクがあるため、入院管理が必要です。
尿モレか迷う場合でも破水の可能性があるため産院へ連絡しましょう。
生理2日目よりも多く、サラサラした鮮やかな赤色の血が出る場合は、胎盤のトラブルの可能性があります。赤ちゃんの命に関わることもあるため迷わずすぐに産院へ連絡しましょう。
また、出血量が多くドロっとしている場合は、子宮口が開いてお産が進んでいるサインかもしれません。痛みがそれほどではなくても、お産がどんどん進む場合があるため、産院に連絡して、受診の指示を仰ぎましょう。

おしるしが出ても、破水や異常な出血のサインが見られなければ、過度に心配する必要はありません。
おしるしはあくまで「準備が整ってきたよ」というサインです。無理のない範囲でいつもどおりのリラックスした生活を送りましょう。
おしるしによって生活に制限が出ることはほとんどなく、以下のような活動も体調がよければ問題ありません。
いつ陣痛や破水が起こるかと緊張してしまうかもしれませんが、お産にはリラックスが一番です。お気に入りの音楽を聴いたり、おいしいものを食べたりして、赤ちゃんとの対面を楽しみに待ちましょう。
お散歩など外出する際は、大きめのナプキンを携帯し、母子手帳とスマートフォンを必ず持ち歩くようにしましょう。
実際のところ、おしるしから陣痛が始まるまでにどのくらいの時間がかかるのかについては、はっきりと決まっているわけではありません。おしるしに気づいてから1週間以上たっても陣痛が来ないということもよくあることです。
「おしるし」はあくまでも、「子宮の出口がやわらかくなってきた」という合図で、陣痛とは別物です。なので、おしるしがあったときには、「赤ちゃんが外に出やすいように準備が整ってきたんだな」と、お産に向けたよい変化が起きたと理解しましょう。

これから出産を控えている妊婦さんは、おしるし以外にも、「陣痛」と「破水」について、改めて理解しておきましょう。
子宮の収縮に合わせて下腹部や腰に痛みが伴う場合は陣痛の可能性があります。陣痛は、「痛みを伴う子宮収縮が始まってから10分以内の間隔で次の痛みが来て、かつ1時間以上続く場合」と定義されています。
ドラマでは「う~」と急に痛みが来て「陣痛だ、赤ちゃん生まれる!」というシーンがよくありますが、実際には、陣痛開始はわかりにくいものです。1時間以内に収まってしまうと、陣痛ではありません。また、弱く続いて、ゆっくり消失するような前駆陣痛もあります。
「これって陣痛かな?」と思ったら、まずは痛みの開始時間をメモして間隔を測ってみましょう。また、不安になったら産院に連絡して、どうすべきか相談しましょう。
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破水とは、赤ちゃんを包んでいる羊膜が破れ、中から羊水が流れ出る状態をいいます。「完全破水」と「高位破水」の2種類があり、それぞれ羊水の出方が異なります。
完全破水は赤ちゃんの出口付近の羊膜が破れ、ショーツでは受け止めきれない量の水が出ます。風船がパーンと割れたように感じるママもいます。
高位破水は、子宮の上の羊膜が破れることを指します。羊水の出方は「ちょろちょろ水が流れたり止まったりする」「ショーツやナプキンに水っぽいものがついている」など気づきにくい場合が多いため、このような症状があるときには産院に相談してください。
破水するまでは赤ちゃんはきれいな羊水の中で守られていますが、膜が破れると外から菌が入りやすく感染する可能性が高まります。また、羊水が減少することで赤ちゃんの臍帯が圧迫されやすくなります。そのため、破水をしたら陣痛が来ていなくても必ず入院となります。入浴はせず、すぐに産院へ連絡しましょう。
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おしるし
生理2日目より多い出血があるときは産院へすぐに連絡が必要です。
少量なら様子を見てもよいですが、量が多い・鮮血が続く場合は連絡しましょう。
陣痛
産院から指示された陣痛間隔や痛みになったら連絡しましょう。
産院から指示されていない場合は、おなかの痛みの間隔が10分以内で1時間以上続いたら連絡して指示を仰いでください。
とくに経産婦さんはお産が進みやすいため、産院の指示に従って早めに連絡するケースが多いです。
破水
量に関わらず「破水したかも」と思ったときは、すぐに産院へ連絡しましょう。
尿モレか迷う場合でも、破水の可能性があるため連絡して指示を仰いでください。
おしるし・陣痛・破水以外にも、1時間胎動が感じられない場合や、胎動があるもののいつもと比較して少ない場合は産院に連絡しましょう。
自宅で様子を見てよい場合でも、心配や不安が大きく病院に受診をしたい場合は、我慢をせずに電話で相談しましょう。
おしるしが来ると、「いよいよ赤ちゃんに会える」という実感がわき、期待と同時に不安や緊張を感じる場合もあるでしょう。 おりものに混ざった少量の出血(おしるし)であれば、過度に心配する必要はありません。まずは落ち着いて、出血の色や量、そして週数や破水の有無をチェックしましょう。
お産の進み方には、赤ちゃん一人ひとりのペースがあります。おしるしのあと、すぐに陣痛が始まることもあれば、1週間以上ゆったり過ごすこともあります。
赤ちゃんに会えるまでなるべくリラックスして日常生活を送りながら、そのときが来るのを楽しみに待ちましょう。
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