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Q.つわりはいつからいつまで続く?食べられなくて赤ちゃんが心配【医師が回答】

2025.05.29 New

#マイナートラブル

最近ずっとムカムカしていて食欲がわかず、食べると吐き気もあります。この症状はいつまで続くのでしょうか?また、あまり食べられないので、おなかの赤ちゃんの成長が心配です。(妊娠3カ月)

回答した専門医

善方 裕美先生の写真

産婦人科医師 (医学博士)
善方 裕美  先生

よしかた産婦人科院長
横浜市立大学産婦人科客員准教授

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日本産科婦人科学会専門医、女性ヘルスケア専門医、日本骨粗鬆症学会認定医。大学病院で臨床研究を通して若手医師の育成に携わると同時に、国際出産イニシアティブ(ICI)に関東圏で初めて認証された分娩施設の院長も務める。女性が本来持っている産む力を活かせるように、そして、ママと赤ちゃんご家族にとって、幸せな出産と育児になるように、安全で自然なお産を守り、産後ケアの充実に取り組んでいる。家庭では3人娘の母。

A.つわりの多くは妊娠4~5カ月ごろに落ち着くものの個人差があります。食べられるものを食べられるときに食べて

つわりの症状は妊娠4~5カ月ごろに落ち着く人が多いのですが、個人差があります。あまり食べられないと赤ちゃんの発育が気になるかもしれませんが、卵黄嚢(らんおうのう)という赤ちゃんのお弁当のような場所から栄養を取り入れているので、心配する必要はありません

ただし、ママ自身の脱水や肝障害などの心配があるので、水分と糖質をしっかり摂ることは大切です。あとは、食べられるものを食べられるときに食べましょう。
つわりは必ず治まるときがきます。それまで、少しでもラクになれる方法を探って、その日を待ちましょう。

つわりのピークは妊娠8~9週ごろ

つわりは個人差が大きいので、症状が現れる期間もさまざまです。妊娠後すぐに症状が出始める人もいれば、妊娠初期の後半から症状が出る人もいます。また、ほとんどつわり症状がない人もいます。
ただ、一般的には妊娠8~9週ごろがピークで、妊娠12~16週(妊娠4~5カ月)前後におさまる人が多いようです。

水分と糖質の摂取を心がけて

つわりで食事がつらいときは、とにかく水分と糖質を摂ることを心がけましょう。その上で、比較的食べやすいものを、3食にこだわらず食べられるタイミングで食べるようにしましょう。それでも、食事も水分もほとんど摂れない場合は、早めに産院を受診してください。産院で栄養補給の点滴をするなど治療が必要な場合もあります。

スッキリする飲み物

無味無臭の水が飲みやすい人もいれば、レモン水、炭酸水などが飲みやすい人もいます。自分が飲みやすいものを探しましょう。また、コップよりもストローを使って少しずつ飲むほうがラクなこともあるようです。

水分が多いフルーツ、生野菜

水分も糖質も摂れるうえ、ビタミンも摂れます。水分の多いフルーツや野菜にはスイカ、ナシ、かんきつ類、イチゴ、トマト、キュウリなどがあります。

凍らせたフルーツなど冷たい食べ物

冷たい物なら食べやすい人も多いようです。また、冷たい物を口に含んでいるとムカムカが治まることもあります。凍らせたフルーツ、ゼリー、アイスキャンディー、プリンなどがよいでしょう。

酸味が多い食べ物

グレープフルーツなど酸味の強いフルーツ以外にも、梅干しを入れたおかゆ、しょうがを加えたスープなど、酸味を加えることで食べやすくなることがあります。なお、しょうがには消化の働きを助け、吐き気を軽減する効果があるとされています。

あっさりとした消化の良いもの

スープ、そうめん、豆腐、お茶漬けなどあっさりとした味で水分の多い料理なら、食べやすいかもしれません。これらの料理は、消化が良く胃腸への負担も減らせます

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つわりのタイプ別対処法

つわり対策の基本は、「水分と糖質をしっかり摂って、食べられるときに食べられるものを食べる」ですが、それぞれ異なる症状に合わせた対処法もあります。自分が少しでもラクになれる対処法を探ってみましょう。
よくあるつわりの症状別におすすめの対処法をご紹介します。

また、仕事をしているママはつわりがつらいとき、休憩時間の延長や休憩回数を増やしてもらうなど配慮してもらいましょう。
職場に希望を伝えづらい場合は、母子健康手帳に掲載されている「母性健康管理指導事項連絡カード」を利用するのもおすすめです。このカードは医師の診断や指導事項を職場に伝えるためのものです。

吐きつわりの症状と対処法

「ずっとムカムカして、1日に何度も吐いてしまう」という吐きつわりの人は、少しずつ小分けにして食べるのがおすすめです。小さめのおにぎりを常備しておき、食べられそうなときにつまむ、野菜スープを少しずつ飲むなどしてみましょう。
また、水分は少しずつこまめに摂るようにしましょう。また、吐き気が激しい場合は産院を受診しましょう。妊娠中でも服用できる吐き気止めを処方してもらえる場合もあります。

食べつわりの症状と対処法

「空腹になると気持ち悪くなる」という、食べつわりの症状が出る人もいます。何でも食べられる状態であれば、食事はできるだけ栄養バランスを考えて、塩分やカロリーの摂りすぎに注意しましょう。
間食には、普通のお菓子よりもフルーツ、ミニトマト、ナッツ類、こんにゃくゼリーなどがおすすめです。また、口に何か含んでいるだけでもラクになれる場合は、アメやグミなどで吐き気をまぎらわせてみましょう。

においつわりの症状と対処法

「特定のにおいに敏感になり、においで気持ち悪くなる」というにおいつわりの人は、料理中や外出時はマスクをして、できるだけにおいを防ぎましょう。それでも調理のにおいなどで気持ちが悪くなるようであれば、無理をする必要はありません。市販のお惣菜や宅配弁当などを活用するのもよいでしょう。
また、ご飯やお味噌汁は、冷ましたものならにおいが気にならなくて食べられることもあるようです。

体重の減少があったら産院を受診して

つわり症状が重症化すると、脱水と低血糖で体調がさらに悪化する可能性があります。以下の症状がある場合は、産院を受診して治療を受けましょう。

  • 気持ち悪さや吐き気で、水分や食事が摂れない状態が続いている
  • 数日の間に5%以上体重が減少、もしくは1週間で2kg以上体重が減少した

治療では、水分・栄養補給の点滴をします。また、腸の動きをよくする薬、ビタミン剤、漢方薬などを用いますが、効果については個人差があります。

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