
2026.06.30 New
#マイナートラブル
妊娠0〜13週の期間が「妊娠初期」です。妊娠初期は、新しい命を授かった喜びの半面、ホルモンバランスの変化が激しいため、つわり・立ちくらみ・おりものの増加など、体の変化も急速に訪れます。しかし、普段の生活に少しの工夫やコツを取り入れれば、こうした不快な症状をやわらげることも可能です。
産院の選び方や助成制度など、妊娠初期に役立つ情報をまとめました。赤ちゃんの成長を感じながら、無理のないペースで過ごしていきましょう。
監修した専門医

産婦人科医師 (医学博士)
善方 裕美 先生
よしかた産婦人科 院長
横浜市立大学産婦人科 客員教授
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日本産科婦人科学会専門医、女性ヘルスケア専門医、日本骨粗鬆症学会認定医。大学病院で臨床研究を通して若手医師の育成に携わると同時に、国際出産イニシアティブ(ICI)に関東圏で初めて認証された分娩施設の院長も務める。女性が本来持っている産む力を活かせるように、そして、ママと赤ちゃんご家族にとって、幸せな出産と育児になるように、安全で自然なお産を守り、産後ケアの充実に取り組んでいる。家庭では3人娘の母。
最終月経の開始日を妊娠0週とし、「妊娠初期」と呼ばれるのは、妊娠13週までです。この時期はまだ胎盤が完成しておらず、体調が安定しません。無理をしないで過ごし、妊婦健診をしっかり受診することが大事です。
ママの卵子とパパの精子が受精した日が妊娠2週0日で、そこを基準に妊娠40週0日が出産予定日になります。妊娠週数は受精した日を基準として計算されますが、排卵日を知らずに「生理が遅れている」ことで妊娠に気づく場合がほとんどのため、妊娠10週の赤ちゃんの大きさで出産予定日の確認をします。

妊娠を希望している人ならたいていが妊娠2カ月ごろ(本来生理がくるころ)に、妊娠に気づく場合が多いでしょう。そうでない人も妊娠に気づいた段階で気をつけたほうがよいことを知っておきましょう。
葉酸はビタミンB群の1つで、受精卵の細胞分裂や胎児の成長、DNAの形成に欠かせない重要な栄養素です。ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、納豆や枝豆などの豆類、いちごなどの果物から摂取できます。水や熱に弱いため、汁ごと食べられるスープや電子レンジ加熱での調理が効率的です。
ただ、 食事だけでは十分な量を摂取しづらいため、葉酸サプリメントの活用がおすすめです。妊娠前から葉酸サプリメントを1日400µg摂ると、神経管閉鎖症という赤ちゃんの病気のリスクが低下することが分かっています。 妊娠前からの摂取が一番ですが、妊娠がわかったタイミングからでも意識して摂取するとよいでしょう。
飲酒は赤ちゃんの形態異常、脳萎縮、発育不全などの原因になります。
また、たばこは赤ちゃんの発育に影響するリスクがあります。たばこに関しては、周りの人が吸う受動喫煙でも悪影響があり、非燃焼・加熱式たばこや電子たばこも赤ちゃんに影響が出る可能性があります。妊娠を考え始めたら、夫婦共に禁煙しましょう。
妊娠12週までは、赤ちゃんの臓器がつくられる時期で、「奇形の臨界期」といわれており、薬の服用には注意が必要です。
現在服用している薬がある場合は、主治医の先生に相談してください。サプリメントも同様に、服用可能かどうかを主治医に確認しましょう。
持病があり、普段服用している薬がある場合は、なるべく妊娠前に主治医に相談して、いつまで、どれくらい服用すべきか、服用中止のほうがよいかの判断をしてもらいましょう。自己判断で勝手に中止してしまうと、かえって現在の病状が悪化して、赤ちゃんへの悪影響が出てしまうことも考えられます。
X線検査(レントゲン)は、妊娠時期によって赤ちゃんの被爆の感受性が変わります。薬と同様に、妊娠初期(12週ごろまで)は避けたほうがよいでしょう。12週以後も全身のCTなど、被ばく量が多い検査はおすすめできません。
歯の治療などで、レントゲン検査を避けられない場合、必ず検査前に妊娠していることを伝えるようにしてください。
妊娠がわかったら、夜更かしをしないなど健康的な生活スタイルにシフトチェンジし、以下のような動きは控えるようにしましょう。
受精卵が子宮に着床する妊娠2~3週ごろに少量の出血があることがあります。これが、「着床時出血」です。着床時出血があっても赤ちゃんに影響はありませんが、その出血が本当に着床時出血かどうかは、診察しないとわかりません。妊娠の可能性があり、出血がある場合は念のため婦人科を受診しましょう。
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妊娠2カ月には妊娠が成立し、いよいよ妊娠生活のスタートです。つわりなど体調に関することも夫婦で情報共有し、無理せずおなかの赤ちゃんとの新しい生活へ踏み出しましょう。
月経(生理)が規則的な人は、月経が遅れて1週間経ったころに市販の妊娠検査薬を試してみるとよいでしょう。検査薬が陽性の人、検査薬を試していなくても月経が2週間遅れている人は、婦人科を受診しましょう。そのときに妊娠反応薬で陽性、または胎嚢(たいのう:赤ちゃんを包んでいる袋)が確認できれば妊娠と判断されます。
ただし、胎嚢が確認できても、そこから赤ちゃんが成長できない場合もあります。そのため、1~2週間後の再受診が必要になります。再受診して、赤ちゃんの心拍が確認できれば、早期流産のリスクが低くなるので、ひと安心です。
なお、この時点で受診する婦人科は、出産を考えている病院などではなくても、どこでも大丈夫です。
初診の服装と持ち物
服装:内診があるので、ワンピースやスカートが便利
持ち物:マイナ保険証(資格確認書)、現金、生理用ナプキン(内診で出血する場合もあるので)、最終月経開始日のメモ、(つけていた人は)基礎体温表
多くの医療機関では、母子手帳をもらうタイミングが指示されます。また、コロナ禍をきっかけに母子手帳をもらう際は予約が必要な市町村もあるため確認が必要です。
母子手帳をもらう際に、妊婦健診の公費補助券、妊娠・出産・育児に役立つ冊子などがもらえます。質問や相談したいことがあればなんでも遠慮せずに話してみましょう。
妊娠が確定する前から、風邪でもないのに熱っぽいなど体に変化が現れ、妊娠に気づく人もいるでしょう。また、妊娠判明と前後して、つわり症状が現れるママもいます。
ただし、つわりの期間や症状はかなり個人差があり、人それぞれです。医師とも相談しながら、自分に合ったつわり対処法を探しましょう。
妊娠初期によくあるマイナートラブル
生まれてくる赤ちゃんの3~5%は、生まれつきなんらかの病気を持っているといわれています。出生前検査は胎児の病気などを調べるものですが、検査時期やわかる病気、精度がそれぞれ異なり、検査を行ってもすべての病気がわかるわけではありません。
もし出生前検査を希望する場合は、専門医による出生前カウンセリングを受け、それぞれの検査のメリット・デメリットについて夫婦でよく理解したうえで、検査を受けるかどうか検討しましょう。

最初は豆粒のようだった赤ちゃんが、だんだん人間らしい体形になって、超音波検査ではぴょんぴょん動いているのがわかる時期です。超音波画像で可愛い赤ちゃんを想像して、楽しい時間を夫婦でたくさん共有しましょう。つわりが続いているママも多いでしょうが、赤ちゃんの成長を励みにして乗りきりましょう。
赤ちゃんの頭と胴体がはっきり区別できるようになるこの時期、赤ちゃんの頭からおしりまでの長さ(頭殿長)を測り、妊娠週数や分娩予定日を決定します。その結果、当初聞いていた分娩予定日が修正される場合があります。ただし、ここで決定した予定日はその後、変わることはありません。
不妊治療などで受精日がわかっている場合、分娩予定日に変更はありませんが、一般的に排卵日がずれることもよくあるので、妊娠10週で赤ちゃんの頭殿長から出産予定日を確認するのです。
妊婦健診は、ママの体調や妊娠経過、赤ちゃんの成長を確認するため定期的に行われます。また、それぞれの妊娠時期に必要な検査も行われます。
受診回数は多いですが、費用は自治体の助成でかなりカバーされるので必ず受けましょう。
妊娠中は、体に負担の大きい作業などが原因で切迫流産になることもあります。妊娠がわかったら配慮してもらえるように、直属の上司には早めに伝えましょう。
また、重いつわりや切迫流産などで療養が必要と医師が判断した場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」を医師に書いてもらい職場に提出すれば、職場は適切な措置を講じることが義務付けられています。なお、職場全体には安定期に入ってから報告する人が多いようですが、職場での人間関係や、仕事内容によっては配慮してもらえることもあるため、よいタイミングを探してみましょう。
妊娠は継続しているけれど、無理をしたら流産になりそうな状態を「切迫流産」といいます。妊娠初期に、医師から「流産の心配があるから安静に」「切迫流産だから安静に」などと指示されるのはめずらしいことではありません。
自宅安静を指示された場合、ママの状態によって安静の度合いが変わります。少しの家事ならOKの場合もあれば、できるだけ横になって過ごしたほうがよい場合もあります。どの程度の安静かを主治医に確認し、指示を守りましょう。

妊娠4カ月は妊娠中期に差しかかる時期です。妊娠13週までは「妊娠初期」ですが、妊娠14週からは「妊娠中期」に入ります。この時期、つわりが落ち着き始め、食欲が回復する人も多いでしょう。栄養バランスを考えながら体重管理を行いましょう。
まだ見た目では、おなかのふくらみなどの変化がわからない人も多いでしょう。しかし、ママの体形は少しずつ変化しています。
胸やおなかを締め付けたり、体を冷やしたりしないように、マタニティ用の下着やウェアを準備しましょう。
おなかやバストが大きくなると皮膚に白い溝のような妊娠線ができることがあります。できるだけ妊娠線を少なくするためには、おなかが大きくなる前からの保湿ケアを日課にしましょう。
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妊娠中は、体重が増えすぎても少なすぎても、母体やおなかの赤ちゃんへのリスクが上がります。つわりが落ち着いて食欲が回復したら、体重管理を始めましょう。適切な体重増加の目安はBMI(Body Mass Index)と呼ばれる判定式でわかります。
BMI=妊娠前の体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
なお、体重管理といっても妊娠中のダイエットはよくありません。厚生労働省のサイトで公開している『妊産婦のための食事バランスガイド』*などを参考にして、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。また、適度な運動を習慣にすることも大切です。
これからは妊婦健診や分娩・入院費用などなにかと出費がありますが、経済的にサポートしてくれる国や自治体の制度もいろいろとあります。
なかには申請が遅れるともらえないものもあるので、早めに助成制度について確認しておきましょう。
妊娠・出産でもらえるお金
【誰でももらえる】
【かかった医療費によってもらえる】※傷病手当金はママ自身が社会保険に加入している場合
【育休中のママがもらえる】※社会保険加入などの条件を満たす場合
【退職したママがもらえる】※条件を満たす場合
【該当すればもらえる】
これ以外にも、自治体ごとに独自のサポートがある場合もあるので、母子手帳をもらうときや、各自治体のホームページなどで、積極的に確認しましょう。

妊婦健診と分娩先を決める流れとして主に以下3つのパターンがあります。
まず、自分はどのパターンにするかを考えましょう。そして、大切なのは「出産する産院をどうするか」という産院選びです。産院には以下のような種類があります。
それぞれの施設に特徴がありますが、最も大切なのは医療面での安全性が守られているかどうかでしょう。
新しくできた、部屋がきれい、エステなどのプレゼントがあるなどの付加価値は、産院選びのポイントにしてもよいと思いますが、できれば実際に足を運び、家からの距離や医師、助産師との相性などを含め、全体的な評価をして決めるのが望ましいでしょう。
持病がある、多胎、子宮の手術経験がある、高齢など、通常よりもリスクが高くなる妊娠・出産の場合は、万が一に対処できる医療体制を重視しましょう。リスクによっては、総合病院などでの管理が必要になる場合もあります。
里帰りする場合は、転院までと転院後、2つの産院を選ぶ必要があります。希望の産院が見つかったら、両方の産院に里帰りすることを伝えましょう。
なかには、里帰り出産を受け付けていない、転院前の受診が必須、分娩予約が早期に埋まる、といった産院もあるため、希望する転院先の産院には早めに確認することが大事です。
産院によって分娩方針に違いがあります。大きく分けると自然の陣痛を待つ方針と、待たずに計画的に陣痛促進剤を使用する方針です。
また「無痛分娩」に関しては、自然の陣痛を待って、痛みが強くなってから麻酔を使用する「オンデマンド無痛分娩」と、計画的に陣痛促進剤で陣痛を起こしたうえで硬膜外麻酔を行う「計画無痛分娩」があります。
出産方法や産前産後のサポート体制は、産院の方針にもよります。自分の理想に近い施設かどうかを知るには、口コミだけに頼らず、実際に産院に問い合わせたり見学したりして確認することが大切です。
自宅からのアクセス
取り扱っている分娩方法
緊急対応(妊産婦や新生児の緊急時の搬送先、緊急帝王切開に対応できるか、など)
立ち会い出産できるかどうか
診療の時間帯や休診日
分娩・入院費用
産前・産後ケアの充実度(両親学級、マタニティヨガ教室、ベビーマッサージ教室など)
入院中の過ごし方(母子同室か別室か、食事など)
病院スタッフとの相性

一般的につわりのピークは妊娠8~9週で、妊娠16週くらいまでに落ち着くことが多いようです。しかし、全くつわりを感じないママもいるなど個人差が大きく、期間も症状も人によってさまざまです。
精神的なストレスや仕事が忙しいなどの体への負担が、つわりを悪化させることもわかっています。できるだけ、無理なく過ごせるように、パパやご家族、職場の人たちに配慮してもらうようにしましょう。 以下に、どんな症状の場合でも必ず押さえておきたいつわり対策の基本を紹介します。
食べられるときに食べられるものを食べるようにしましょう。赤ちゃんに十分な栄養が届いているのか心配になるかもしれませんが、妊娠初期の赤ちゃんは、母体に蓄えられている栄養で成長することができます。
つわりのときに食べられるものは人によってさまざまです。「これでなければ」と思いつめず、そのとき食べられそうなものを選びましょう。
なお、最近の研究で「生姜」がつわりの症状を一時的に軽減すると報告されています。食べられそうなら、生姜キャンディーやスープなど試してみるのもよいでしょう。
3食しっかり食べることは難しくても、脱水症状や低血糖を防ぐために、こまめに水分と糖質を摂ることは意識しましょう。
リラックスすると自律神経も安定し、胃腸の働きもよくなります。好きな音楽を聴いたり、香りに癒やされるハーブティーを飲んだりするなど、ママにとってリラックスできる方法を探しましょう。
つわり症状が重くて水分もあまり摂れない、生活に支障をきたす、などの場合は我慢せずに産院を受診しましょう。体重の減少があった場合も受診が必要です。
つわりが重症化すると、脱水や肝障害などの心配があり、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と診断されることもあります。産院では、点滴による補液のほか、腸の動きをよくする薬、ビタミン剤、漢方薬など症状に応じた治療を行います。
つわり症状は、吐き気や嘔吐が続く、食べていないと気持ち悪くなる、特定のにおいで気持ち悪くなるなど、人によってさまざまです。つわり対策の基本を押さえたうえで、それぞれの症状に応じた少しでもラクになる方法を探してみましょう。
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妊娠による体の変化によって、さまざまな不調が現れやすくなります。我慢したまま放置していると、体だけでなくメンタルにも悪影響が出ることがあります。気軽に産院に相談しましょう。
おなかの張りや痛み、出血があると「切迫流産」の可能性があります。症状がある場合は、産院を受診して指示を仰ぎましょう。場合によっては、会社を休んで自宅安静が必要です。
妊娠中は血液量や体内の水分量が増えるため、むくみが起こりやすくなります。むくみの改善には、長時間同じ姿勢を続けない、こまめに足を動かすことが効果的です。横になるときは足を少し高くすると血流が戻りやすくなります。冷えもむくみの原因になるので、腰回りを中心に温めましょう。また、塩分の摂りすぎにも注意してください。
妊娠すると、尿の量と回数が自然と多くなります。また、子宮が少しずつ大きくなるにつれて膀胱が圧迫され、少量の尿でも尿意を感じやすくなります。夜中に何度もトイレに起きてしまうのも、妊娠初期のよくある悩みです。
「頻繁にトイレに行くのが嫌だから」と水分を控えてはいけません。こまめに休息をとりながら頻尿と付き合っていきましょう。また、冷えると尿意を感じやすくなるので、できるだけ冷えないように体を温めることも大切です。
妊娠初期から分泌が増えるリラキシンというホルモンは、出産に向けて骨盤をゆるめる働きをします。その影響で腰や恥骨まわりに痛みや違和感を覚えるママもいます。
腰に負担をかける姿勢をなるべく避けて、適度にストレッチをしてみましょう。マタニティ向けの骨盤ベルトが症状の緩和に役立つこともあります。痛みが強い場合は我慢せず産院に相談しましょう。
妊娠初期はプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが増えるため、日中に強い眠気が出やすい一方、体温が下がりにくくなることで夜の寝付きが悪くなります。加えて、つわりや頻尿による夜中の覚醒、妊娠中の不安なども重なるでしょう。
夜に眠れなかった分を昼寝で補いながら、トータルで体を休めましょう。
妊娠初期に増える黄体ホルモンは腸のぜん動運動を弱くするために便秘になりやすくなります。水分摂取や繊維質の多い食事、適度な運動を心がけましょう。便秘が改善しない場合は、産院で妊娠中も服用できる便秘薬を処方してもらいましょう。
妊娠中はおなかに血流が集中するため、頭の血圧が下がり、起立性低血圧(立ちくらみ)がおこりやすくなります。立ちくらみがしたら、転ばないようにしゃがんで、動作をゆっくり行うことが大切です。立ちくらみは、水分摂取が足りなかったり、鉄欠乏性貧血があったりすると悪化しやすいので、水分をこまめに摂り、食事で鉄分を摂ることもおすすめです。
おりものが増えるのは、妊娠による自然な体のメカニズムです。ただし、下着内がムレると菌は繁殖しやすく、かぶれや腟炎の原因にもなります。綿素材など通気性のよい下着をつけましょう。
ショーツにおりものシートまたはガーゼをあてて、おりものがついたら取り替えるようにするのもよいでしょう。ただし、長時間つけっぱなしにしていてはムレの防止にはならないので、こまめに取り替えて清潔を保てるようにしましょう。傷にあてるガーゼは肌に優しく、ムレにくいのでおすすめです。
また、異臭を伴う場合やかゆみが強い場合は、感染症などの可能性もあるので産院を受診しましょう。
妊娠初期によく出る症状で、つわりで食事や飲水ができず、脱水気味だとなりやすいものです。水分摂取を心がけ、肩のマッサージ、首のストレッチや目のマッサージなどで軽減する場合もあるので試してみてください。
症状がつらいときには、産院で相談して漢方薬や妊娠中でも服用できる鎮痛薬を処方してもらいましょう。
妊娠以外の原因として眼精疲労や頚椎症(けいついしょう)、脳腫瘍、本態性高血圧などの病気を疑った場合は、産院の主治医と相談して専門科に受診となる場合もあります。
妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化するため、理由もなくイライラしたり、急に不安に襲われたりと情緒不安定になりがちです。こうした心の揺らぎは、実は多くのママが経験していることです。自分を責めず「ホルモンのせい」と割り切って、まずは家族に今の気持ちを話してみてください。
ただし、眠れない日が何日も続く、何も楽しめない、食欲がまったくない、強い絶望感などがあるといった場合は、産院の担当医や助産師に早めに相談してください。
妊娠初期を乗り越えると、いよいよ妊娠中期(14〜27週)のスタートです。多くのママがつわりが楽になってきたと感じられる時期でもあります。
妊娠16週ごろには胎盤が完成し、流産のリスクが下がります。そして、この時期の一番の楽しみといえば、なんといっても胎動です。おなかの中でぽこぽこと動く赤ちゃんの存在を感じられる瞬間が訪れます。「元気に動いてるんだ」と実感できる喜びは、赤ちゃんの成長をより強く実感させてくれます。
また、両親学級への参加や育児用品のリサーチ、赤ちゃんの名前を考えるなど、出産・育児の準備が本格的に楽しくなるタイミングでもあります。
一方で、おなかが目立ち始めることで体の重心が変わり、腰痛やむくみが気になり始めるのもこの時期の特徴です。
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ホルモンバランスの変化で心身が不安定な妊娠初期は、自身の不調や赤ちゃんの成長に不安を感じることもあるでしょう。そうした不安も、医師や助産師に相談して解消できることもたくさんあります。
健診の際は、産院スタッフと積極的にコミュニケーションを取ってみてください。
SNSや検索サイトでは、不安を煽るような言葉を目にするかもしれません。しかし「誰かの状態」が、今のママと赤ちゃんの状態と全く同じではないはずです。今の状態を直接診て、一緒に考えてアドバイスをくれるのは産院のスタッフです。心配ごとは健診で解決し、次の受診までにつらいことがあれば我慢せず相談しましょう。
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