赤ちゃんとママ・パパのための情報
生後まもない頃はうんちの回数が多く、こまめにおむつを替えていても、かぶれてしまうことがあります。しかし、洗い流してもすぐに次のうんちが出るというのは、相当排便回数が多いことがうかがわれ、なんらかの原因で下痢が起きていることが考えられます。しかも、血がにじむほどかぶれが進行しているのですね。
お母さんが行っている、おしりを洗ったり乾燥を心がけるなどのケアは、かぶれの予防と対策として適切ですが、それでも治らずひどくなる一方というときは小児科医を受診しましょう。
おむつかぶれは皮膚の炎症ですから、悪化してきたときは炎症を抑える軟膏(塗り薬)での治療が必要です。さらに、下痢であれば下痢そのものに対する治療を同時に行わなければなりません。
整腸剤などで下痢を改善し、あわせて塗り薬で炎症を抑えれば、おむつかぶれもよくなっていくと思います。
おむつかぶれは、さまざまな原因が絡み合って起こるので、お母さんが頑張ってケアに努めても、なかなか治らないこともあります。ひどくなってきたときは、医師に相談してください。薬を使うことに不安を抱くお母さんもいるようですが、適切な時期に必要な薬を短期間使えば、かぶれを早めに治すことができます。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
生後2週間ぐらいから、おむつかぶれになってしまいました。肛門の周囲がひどく、ところどころ血がにじむこともあり、うんちのたびに泣きます。洗い流してもすぐに次のうんちが出てきてしまい、乾燥させているひまもなくひどくなる一方です。よくなるいい方法はないでしょうか?
(1カ月 kozugon)