赤ちゃんとママ・パパのための情報
腰のあたりだけに、時々かゆみをともなう炎症が起きるとのことですが、経過からみて2つのケースが考えられます。
1つは、腰のあたりがおむつでこすられたための皮膚炎、すなわちおむつかぶれです。パンツ型おむつに変えたときにブツブツができたのは、サイズが合っていなかったのではないでしょうか。ウエスト部分がきついと、こすれて炎症が起きることがあります。テープ型のおむつに変えて解消したことからも、その可能性が高いですね。
最近、再び同じような炎症が見られるのも、今使用しているテープ型のおむつがきつめになってきたせいかもしれません。ウエストまわりに指を入れて確かめてみましょう。
もう1つ考えられるのは、あせもの可能性です。夏に見られた炎症は、汗ばみやすい季節だけにあせもだったことも十分考えられます。あせもは夏だけのものと考えがちですが、冬でもたくさん着せていたり、暖房をきかせすぎているとできるものです。冬は寒さ対策で抱っこしている時間が長くなるせいか、抱っこしたときにお母さんが支える腰のあたりにあせもができる子が多く見られます。あせもも、おむつかぶれ同様かゆみをともないます。
おむつのサイズをチェックして、とくにきつくないようであればあせもを疑って、時々背中やお腹に手を入れて汗ばんでいないか見てあげましょう。赤ちゃんは大人に比べて体温が高めですし、新陳代謝が活発でよく汗をかきます。暖房のきいた室内ではあまり厚着にせず、動き回って汗をかいたときは着替えをさせてあげてください。たとえおしっこをしていなくても、おむつが汗でしっとりしていたら交換を。おしりがムレると、おむつかぶれが起きやすくなりますし、あせもの原因にもなります。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
おむつでおおわれた腰のあたりに、時々ブツブツができます。パンツ型おむつにした夏に始まり、テープ型に変えると治りましたが、冬になってまた出てきました。これもおむつかぶれですか? お風呂に入るとしきりにかくので心配です。
(1歳3カ月 ややまま)