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赤ちゃん相談室

気になる子どものくせ

話すときに、どもってしまう

2歳を過ぎた頃から上手にお話ができるようになりました。ですが、よくどもることがあり、心配しています。最初の頃は気持ちが先行しすぎているのかなと思っていたのですが、最近ではくせになっているような気もします。特に、眠いときがひどく、単語1つひとつがすべてどもってしまうこともあります。精神的な影響もあるのでしょうか。(2歳9カ月 りん)

会話をするときに「こ、こ、こ、これ」というように単語の最初の音を何度もくり返したり、「えーと、えーと」などの言葉をひんぱんにはさんでしまうのを「吃音症(きつおんしょう)」といいます。お母さんが心配している「どもる」とは、このことですね。

りんさんのケースが「吃音症」に該当するかどうかは、実際にお子さんを診ていないので何とも言えませんが、一般的なことでお話しましょう。

「吃音症」は、かなり会話ができるようになる3歳前後くらいから目立ちはじめ、小学生ではその1割近くに認められるといわれます。しかし、大人になっても続くケースは1%弱ときわめてまれで、多くは何もしなくても自然に解消していきます。原因は不明ですが、神経質な素因を持つタイプの子どもに多くみられたり、遺伝的な要素も関係しているといわれます。もしかすると、ご両親のどちらかも子どもの頃に少し言葉につまるようなところがあったのではないでしょうか。

まず、言葉がスムーズに出なくても、あまり深刻に考えないようにしましょう。面白がってやっていることでもなければ、何かのはずみでくせになってしまったわけでもありません。本人はあまり気にしていないと思います。もちろん、育て方に問題があったわけでは決してありません。
心配になる気持ちはわかりますが、不安を持たずゆったりと受け止めてあげましょう。

私たち大人でも、緊張する場面に出くわすと言葉がつかえることがありますね。そんな場面でせかされれば、さらに緊張が増して悪循環になります。子どもも同じです。
どもることがあっても、注意したり直そうと焦らず、何を話したいのか、ゆっくりと待って聞いてあげてください。そして、わかったよという理解を示して、ちゃんと言葉で対応してあげましょう。親が不安がらず、余裕を持って相手をすることが何よりです。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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