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気になる子どものくせ

噛みつきぐせの直し方は?

娘の“噛みつきぐせ”に悩んでいます。家では食事のとき、自分でやろうとしてうまくいかなく、親がちょっと手を出すとかんしゃくを起こし、噛みつくのです。でも強くは噛みません。しかし、最近になって保育園で同じクラスのお友だちの腕を歯型がちょっとつくくらいに噛んでしまいました。保育士さんが手や腕を出しても、いっさい噛まないらしいのですが。この噛みつきぐせはどのようにしたら直りますか?(こめっち 1歳7カ月)

自立心が出てきたのに、思うように行動できなかったり、言葉での意思表示がうまくできない時期ですね。いらだちが噛みつくことになって現れているのでしょう。
保育園でお友だちに噛みついたのも、小さなトラブルがあったのだと思います。おもちゃの取りあいなどで、たたいたり押したりということは子ども同士の間でよくあります。
ただ、だからといって噛む行為は黙認できるものではありません。このお子さんの場合は、遊びの延長や興奮の結果としてふざけて噛んでいるわけではなく、思いどおりにならないときの反発の手段として使っているからです。やってはいけない危険な行為なのだということをきちんと、そのつど教えましょう。

1歳7カ月であれば、いけません、ダメッという言葉も理解できます。お母さんの表情から、怒りやがっかりした気持ちなどを読み取ることもできます。
軽くかんだか強くかんだかの問題ではなく、真剣な顔で「ダメッ」と短くいましめましょう。決して、たたいたりしてはいけません。たたくことは、痛みを与えて意思を伝えることですから、噛みついて反発を示す行為と同じです。

それと同時に子どもの側になって、噛むほどエスカレートしやすいかんしゃくの原因も考えてみましょう。家での例では、食事の際に親が手を出したときに噛むとのことですね。子どもは、自分でやりたい気持ちをストップさせられたように感じたのではないでしょうか。少々時間がかかっても、うまくできなくても、じっくり待ってあげましょう。
また、あまり上手ではなくても、本人が自分でやったことに満足しているときはたくさんほめてあげたいですね。「上手、上手」「うまくできたねぇ」などとむしろおおげさに。そうすると、子どもは安心して、もっとほめられたいと思うもの。気持ちも安定して、むやみにかんしゃくを起こすことも減ってくるはずです。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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