赤ちゃん相談室
健診の気がかり
うちの子は舌小帯(ぜっしょうたい)がくっついています。将来、言葉の遅れや発音に支障がないか心配です。切った方がよいのでしょうか?(こぐまちゃん 1歳)
舌小帯とは舌の下側にある薄い膜です。これが生まれつき硬く短いために舌が十分に前に出ない場合を「舌小帯短縮症」と言います。舌をつまんで引き出したとき、舌の先端が唇より前に出ず、舌がハート型にひきつれるようならこの病気の疑いがあります。
しかし、それほど強いケースだと哺乳のときに乳首を舌でくるむことが難しく、母乳やミルクの飲みが悪くなります。これまで、そのようなことがなかったのなら、あまり心配ないのではないでしょうか。ただ、実際にお子さんの状態を診ているわけではないので、切ったほうがよいかどうかは判断できません。心配なら、かかりつけ医に相談してみてください。
回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。