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スムーズに受診するには?

すぐ近くなのですが、隣の市にある小児科医を初めて受診したところ、乳幼児医療費助成の医療券が使えませんでした。こんなこともあるのでしょうか。(ポケモン 10カ月)

生まれて初めての発熱で受診しました。ぐずってばかりいて、額に触ると熱いのであわてて病院に行ったのですが、「いつから、何度の発熱ですか? きょうは何回排便しましたか? おっぱいの飲み方は?」などと次々質問されてあたふた。診察後もいろいろ注意を受けたのですが、初めて続きでよく頭に入らず、ぐったり疲れてしまいました。みんな、こんなふうなのでしょうか。(アイコ 7カ月)

医療機関を受診するときは、保険証・乳幼児医療費助成の医療券・母子健康手帳を忘れずに持参しましょう。うっかりして、保険証や乳幼児医療費助成の医療券を忘れてしまった場合、医療費は全額負担となります。しかし、後日持参すれば、保険が適用された分などの差額が返金される場合もあります。
ただ、後日の返金はあくまで医療機関のサービスで行っているものであり、「それがあたりまえ」というものではありません。基本的には返金する義務はないのです。したがって、受診の際には保険証を絶対に忘れないでください。

乳幼児医療費助成の医療券については、忘れた場合、診療を行った日、保険点数、支払った金額がわかる領収書をもらっておけば、後日、自治体に申請して還付してもらうことは可能です。このように手間がかかるので、やっぱり子育て中は、保険証、医療券、母子手帳の3点セットはいつでもすぐに使えるようにまとめて保管しておきたいものです。

また、乳幼児医療費助成の医療券は各自治体ごとに配付されるもので、住まいのある自治体の医療施設以外では助成を受けることはできません。ポケモンさんのように、たとえ近くであり、道路1本へだてた距離でしかなくても、自治体が異なれば診療当日の助成は受けられません。その場合は、領収証にその日かかった保険点数を記載してもらい、後日住まいのある市区町村に請求すると返還されます。
なお、乳幼児医療費助成は一応日本全国の自治体で行っていますが、年齢制限があったり、所得制限があったり、対象者は地域によって大きく異なります。

アイコさんは受診の際にあたふたしたとのことですが、受診前には、どんな症状がいつ始まったのか、その後症状の悪化はあるのかなどをメモにまとめて持参するといいですね。発熱に気づいたのはいつで何度の熱だったのか、下痢や嘔吐の有無、あれば回数などをです。市販薬を使った場合は、その薬名と使った回数なども医師に伝えましょう。
さらに、心配なことや医師に聞いておきたいこともメモして行くと安心です。

また、受診の際には筆記用具を持参して、医師や看護師の説明や指示を書き留めるようにしましょう。診察室では理解したつもりでも、家に帰るとわからなくなっていることがあります。とくに、お母さんではなくお父さんやおばあちゃんが付き添って受診する場合は、病状のメモは必須です。せっかく連れて来てもらっても、症状や状態が詳しくわからないと、適切な治療に結びつかないこともあるからです。
筆記具を忘れたときには、紙とペンを借りて自分でメモしてもよいですし、医師に「要点を紙に書いていただけますか?」と頼んでもよいでしょう。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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