赤ちゃんとママ・パパのための情報

赤ちゃん相談室

お薬の上手な飲ませ方・使い方

シロップなのに飲まない

以前はシロップを哺乳びんに入れて吸わせていたのですが、今はその方法が通用しなくなりました。スプーンやスポイトを使って飲ませようとしても、手で振り払われてこぼしてしまいます。(凹母 8カ月)
 
かぜをひいてシロップの薬が処方されました。スプーンで飲ませたら「オエッ」となって、その後はなめただけで、その前に食べたものを吐いてしまいました。薄めて哺乳びんで飲ませてみてもだめ。どうやって飲ませたらよいのでしょう。(ゆっこ 9カ月)

飲み薬は、決められた1回量を毎回確実に飲ませることが必要です。そこで、まずはシロップ(水薬)の飲ませ方の“基本”を先にお話ししましょう。

●計量して別容器に取り出す
容器を平らな所に置き、指示された目盛りを確かめながら別の容器に取り出します。容器から直接飲ませると、シロップに雑菌が混入する心配があるので避けてください。
※容器から出し過ぎてしまったときは、雑菌の混入を防ぐために、容器には戻さず廃棄を。

●哺乳びんの乳首やスプーンで飲ませる
飲み残させないためには、小さな容器で一気に飲ませてしまうのがコツ。スプーンが使えない時期なら、哺乳びんの乳首をはずしてそこに流し入れ、吸わせるとよいでしょう。
※からっぽの哺乳びんに入れると、内側に付着して量をきちんと飲めないことが。

●ほかの薬と混ぜない
粉薬と併せて処方されたり、痰切り、せき止めなど複数のシロップが一緒に出されることもあります。シロップはフレーバーや甘みをつけてあることが多く、複数の薬を混ぜると味が変わって飲みにくくなることがあります。

ところで、質問の件ですが、同じように薬を飲ませることに苦労しているお母さんも多いことでしょう。月齢とともに味覚が育ってくると、苦い薬やおいしくない味にははっきり「イヤ!」というサインを出しますし、病気のときは機嫌が悪いので大変です。
このような場合、上手に飲ませるコツは、空腹時を選ぶことです。赤ちゃんは、たとえおいしい味でも満腹だと受け付けません。逆に、お腹がすいていると味わう余裕もなく飲んでしまうので、失敗が少なくてすみます。それに、飲んだ直後に吐かれてしまっても、薬以外の物が出てこないので後始末も楽ですね。哺乳びんで飲ませる場合は、薄めずに直接。シロップは比較的量が多いので、薄めるとますます量が増え、飲みにくくなります。

また、大好きな物を食べさせている合間に、さりげなく飲ませてしまう方法もあります。バナナペーストの合間にクイッと飲ませ、赤ちゃんがけげんな顔をしたら、すかさず次のバナナペーストを口に運ぶなど、ごまかしテクをマスターしましょう。お母さんの中には、1回分ずつ冷蔵庫の製氷皿でシャーベット状に凍らせ、食べさせている人もいます。それも1つのアイデアですね。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

Page Top