赤ちゃんとママ・パパのための情報

赤ちゃん相談室

冬のかぜ、インフルエンザ対策

インフルエンザの予防接種は効果があるの?

昨年も気にはなっていたのですが、予防接種を受けずに冬を越してしまいました。予防するには家族全員が受ける必要があって、しかも、接種したものと別のウイルスに感染した場合、効果がないとか。嫌がる子どもを受けさせるのはどうかと思うのですが…。(ミッキー 1歳4カ月)

babycare_img_fukidashi

インフルエンザを予防するには、インフルエンザワクチンの接種を受けることが、最も効果的で科学的な手段です。ただし、予防接種を受けても100%予防できるわけではありません。発病予防効果は、小中学生や大人で70~90%、免疫の少ない赤ちゃんや免疫力が低下している高齢者では30~50%とされています。
しかし、そうであっても、予防接種を受けておけば、かかったときに症状を軽く済ませることができますし、インフルエンザに併発する肺炎や脳症などを防ぐことも期待できます。

また、接種したインフルエンザワクチンと別の型のウイルスに感染したとしても、ワクチンを接種していれば合併症の発生率を低く抑えることができます。
最近は、流行の予測精度も高くなっていますし、ワクチンの接種は決して無駄ではありません。

その年に使うワクチンは、毎年2月にWHO(世界保健機関)が北半球を対象としてワクチン株を決め、日本ではこれをもとにして次の流行を予測し、ワクチン株を設定します。インフルエンザのウイルスには、Aソ連型、A香港型、B型、C型とさまざまな型がありますが、おもに大流行するのはA型とB型で、ワクチンにはA、Bそれぞれを複数混ぜた混合型が用いられます。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変えているので、新型のウイルスが登場する可能性もありますが、少なくとも、ワクチンで予防することのできるウイルスに対しては有効なわけです。

万一、接種を受けずに感染した場合、赤ちゃんは高熱やせきで大変つらい思いをしますし、重い合併症を併発する可能性もあります。お母さんがかかれば、たとえ赤ちゃんにうつらなかったとしても、ご自身が高熱や倦怠感で赤ちゃんの世話もままならなくなるでしょう。子どもが注射を嫌がったとしても、それは一瞬のことですね。かかった場合のつらさを考えて、ぜひ予防接種を受けていただきたいと思います。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

Page Top