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冬のかぜ、インフルエンザ対策

かぜとインフルエンザはどこが違うの?インフルエンザに効く薬とは?

先輩ママから、「かぜだと思っていたらインフルエンザで、結局入院した」という話を聞きました。かぜとインフルエンザを見分ける方法はあるのでしょうか。(ぽんぽこりん 8カ月)

「タミフル」という薬がインフルエンザに効くそうですが、赤ちゃんにも処方してもらえるのですか?(ソナタ 1歳)

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毎年冬になるとインフルエンザが猛威をふるい、抵抗力の弱い乳幼児やお年寄りでは命を落とすケースもあります。
「インフルエンザ」はインフルエンザウイルスに感染して発症しますが、普通のかぜに比べて感染力が非常に強く、あっという間に流行します。A型、B型、C型の3つの型があり、主に流行を引き起こすのはA型とB型です。

かぜに比べて重症感が強いのが特徴で、突然40℃近い高熱が出て4~5日続き、悪寒とともに頭痛や全身のだるさ、関節の痛み、下痢などの症状が現れます。乳幼児は頭痛やだるさを訴えることはできませんが、非常に不機嫌になり食欲が落ちてきます。

もちろん、インフルエンザにかかっても軽症ですみ、発熱も含めて2~3日で済む場合もありますが、問題なのは合併症を伴いやすいことです。「中耳炎」を併発したり、インフルエンザウイルスが気管支や肺に波及して、「気管支炎」や「肺炎」を起こす場合があります。そうなると、赤ちゃんでは入院して経過を見る必要も出てきます。さらに、近年は、インフルエンザに「脳炎」や「脳症」などの重い合併症を併発して、命を落とす例も報告されています。インフルエンザと脳炎、脳症の関係はまだ解明されていませんが、抵抗力の乏しい赤ちゃんにとって怖い病気であることは間違いありません。

普通のかぜの場合、高熱などの目立った症状は続いても2~3日で、4日目頃からはおさまってきます。4日以上も高熱が続いたり、ますますかぜ症状が強くなる場合は、インフルエンザや、それに伴う合併症を疑って、必ず再受診しましょう。

インフルエンザかどうかは迅速検査でかんたんにできます。疑ったら受診をおすすめしますが、発熱から6時間程度たたないと正確に判定できません。夜間にあわてて受診する必要はないでしょう。

現在、インフルエンザの治療薬は内服のタミフル®、吸入のリレンザ®、イナビル®、注射のラピアクタ®があります。吸入薬は自分で吸える4~5歳以上に処方されます。
いずれの薬も、発熱期間を1日短くする程度の効果とされていますが、実際には適切に使用できれば、自覚症状が軽減されています。
2009年の新型インフルエンザの発生以降、抗インフルエンザ薬を0歳児にも使うようになりました。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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