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トイレ・トレーニング

保育園では教えるのに、自宅で教えないのはなぜ?

おしっこやうんちをなかなか教えてくれません。保育園では言えているらしいのですが、自宅ではまったくダメです。布のトレーニングパンツをはかせていますが、どうしたら早くとれるのでしょう。(めぐみ 2歳11カ月)

保育園では、散歩やお昼寝の時間帯が決まっていますから、その前後に保育士さんが促して、みんなでいっせいにトイレに行くなどします。トイレも、子ども向きに小さく用を足しやすくできているし、開放的な雰囲気で子どもたちがなじみやすいのですね。しかも、お友だちが用を足しているところを見ると、やってみたい、まねてみたいという気分にもなります。このような集団生活ならではの長所がうまく働いて、お子さんは保育園での失敗が少ないのでしょう。

ただ、慣れているとはいえ、子どもも保育園では家と違う緊張感を持って生活しているはずです。それは決して悪いことでもマイナスの要素でもないのですが、帰宅すると気がゆるむというか、リラックスしたくなる気持ちもあるでしょう。大人が職場から解放されて、わが家でくつろぎたくなるのと同じようなものです。それをわかってあげましょう。

家で教えなくても叱ったりせず、逆にたまたまトイレに誘って出たときなどは「おしっこ出たねぇ。さすが○○組さん!」などと、保育園でうまくできていることの自信と結びつけてほめてあげましょう。保育園で教えることができるのなら、おむつ卒業への準備は十分整ってきているのですから、あわてることはありません。

また、布のトレーニングパンツを使っているとのことですが、おもらしで衣類や床を汚されることが気になり、イライラしてしまうようなら、自宅では紙製のトレーニングパンツを使ってもよいと思います。それによってトレーニングが遅れる心配はないし、仕事を持っているお母さんも気分的に楽になれるでしょう。

いずれは必ずトイレでできるようになります。トイレ・トレーニングに集中するあまり、家でふれあう子どもとの貴重な時間が、その話題ばかりにならないようにしたいですね。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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