赤ちゃん相談室
トイレ・トレーニング
おしっこやうんちが出ると教えるのですが、おまるやトイレでするのが面倒くさいのか嫌がります。(ねこママ 2歳8カ月)
「おしっこする」と言うことが1日に1、2回ありますが、おまるに座らせても出たことがありません。どうも出たあとで言ってるようです。出る前に教えるようにするにはどうしたらよいのでしょう。(ひろぽん 3歳1カ月)
おふたりとも、年齢的にみて「出そうな感じ」を子ども自身はつかめている時期だと思われます。これまでどのようなトレーニングをしてきたかにもよりますが、少なくとも出たあとで教えるようになってきてることは、評価してあげましょう。教えてくれたことをうんとほめ、教えるとお母さんが喜んでくれるという経験を積ませることが、あらかじめ教えるための準備になります。
ただ、3歳前後の時期は体も自由に動くし、いろいろなことに興味津々で、遊びに夢中になるとトイレは二の次という頃でもあるのですね。そこで、おしっこをすることが、あるいはお母さんに教えることが楽しいという気分になるように工夫してみましょう。
また、おまるに座らせてもできないのは、そこで緊張してしまうことも一因です。最初はうまくいかなくても、たまたまうまくいったときにたっぷりほめてあげると、だんだん成功率が高くなります。
他の遊びに興味があって、なかなかトイレに行けない場合には、上手にトイレでできたらシールを貼るなど「小さなごほうび」を用意してもよいでしょう。
回答者/かずえキッズクリニック
院長 川上一恵先生
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。