赤ちゃんとママ・パパのための情報
赤ちゃんの中には体調をくずすとすぐに下痢をする、いわゆる「お腹にきやすい子」がいます。この赤ちゃんもそういうタイプなのかもしれませんね。赤ちゃんによっては、のどの炎症を起こしやすくてせきが長引く子や、かぜのたびに高熱を出して熱性けいれんを起こす子もいます。
かぜにともなって下痢を繰り返しても、かぜの症状が緩和するとともに下痢がおさまるようなら心配いりません。便がゆるい間は、ふだんよりやわらかくて消化のよい食事を与えて様子を見ましょう。
主治医から処方された「ビオフェルミンR」という内服薬は整腸剤の一種ですが、この薬は原則的に抗生剤と併せての処方が保険診療で定められています。抗生剤は細菌感染に対する予防効果がきわめて高いのですが、腸内の有用細菌にも影響を与えやすく、一時的に下痢を誘発することがあります。
「ビオフェルミンR」を飲んでも下痢がおさまらないというのは、同時に処方されている抗生剤の影響かもしれません。また、下痢をすると、消化吸収にかかわる腸の働きも衰えるので、しばらくゆるいうんちが続くことがあります。いずれにしても処方されたお薬は今後予想される事態への予防も含めて出されているわけですから、回復に多少時間がかかってもあせらないでください。主治医の指示どおりお薬を飲ませながら、便の状態がふだんに戻るのを待ちましょう。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
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かぜをひくと必ず下痢をします。お医者さんに行くと「ビオフェルミンR」を出されますが、ほとんど効果がないようで…。
(1歳4カ月 かなぶん)