赤ちゃんとママ・パパのための情報
女の子です。おしっこが出ることを教えてくれるようになったので、洋式便座に座らせています。が、おしっこが前というか上に向かって出てくることがしばしば。先日も、前で足を支えていたところ、おしっこが私の顔を直撃。上手なさせ方があれば教えてください。
(ほのりん 3歳)
まず、トイレ・トレーニングを始めたばかりの頃は、尿意をお母さんに伝えられたこと、伝えないまでもトイレまで我慢してそこで排泄できただけでもラッキーです。一歩ずつ前進していく時期なのですから、トイレを汚すような結果になっても決して叱らずに。また、がっかりした気配など見せず、トイレでできたことを喜んであげましょう。
男の子の場合、オチンチンの向きが定まっていないと、おしっこが飛び散ることが多いものです。便座に座らせてする場合も、立たせてするときも、放尿する方向を定めるために、お母さんがオチンチンに手を添えて便器に向けてあげるとよいでしょう。抱き抱えてさせる場合は、上体を下向けにして、オチンチンが下を向くようにします。
モリモリさんは、オチンチンがプクッとふくらんでからおしっこが出るとのことですが、これはまだ包茎の状態にあり、陰茎を包む包皮が長くだぶついているために、尿道口から出たおしっこが包皮のなかにいったんたまってから出ているためでしょう。やがて包皮が自然にむければ、このようなことはなくなります。
女の子の場合も、排尿のときに前傾姿勢を取らせることがポイントです。
お母さん自身の排尿シーンをイメージしてみてください。洋式便座に腰かけて偉そうにふんぞりかえって排尿することはないと思います。むしろ、前かがみですよね。
ほのりんさんの相談は、女の子のトイレ・トレーニング中によく見る光景ですが、補助便座で椅子の背にもたれかかるような座り方をしていると起きやすくなります。
この対処は、補助便座にハンドルがあればそこを握らせ、ハンドルがない場合は便座の前部に手をつくようにして前傾姿勢をとらせるようにします。上手に教えてあげてください。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
トイレ・トレーニングを始めた男の子です。トイレで抱えておしっこをさせたり、嫌がらなければ子ども用の便座に座らせて排尿を促したり、立たせてさせたりしています。だけど、いつもおしっこが飛び散ります。うまく出るときも、オチンチンがプクッとふくれてからいきなりシャワーのように出たり、向きを替えて出るので、トイレが汚れて後始末が大変です。
(モリモリ 2歳4カ月)