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  • <研究職> 化学系 No.01

本質研究と垣根を越えた
議論が生み出す新たな未来

工学研究科 物質制御工学専攻 2017年卒業

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花王が培った界面技術を結集し、
福島の未来に繋げる

花王では、洗剤や化粧品などの生活者の皆様に直接お届けするコンシューマープロダクツ事業だけでなく、産業の未来づくりとサステナブルな社会への貢献を目指すケミカル事業も展開しています。私が所属するマテリアルサイエンス研究所では、各事業分野と連携して、花王製品のキーマテリアルとなる界面活性剤や高分子素材などの開発と作用機序の本質理解を追求し、新たな価値の創出を目指して日々研究を進めています。
花王の研究では、サステナブルな社会の実現が重要視されており、環境に配慮した製品の提案はもちろんのこと、社会課題や環境問題の解決に向けた新規取り組みにも挑戦しています。日本で解決しなければならない社会課題の一つに福島原発の廃炉があります。私たちの研究チームは、花王が培ってきた界面技術や素材を応用することで、廃炉と地域復興の早期実現に貢献できると考え、研究を行っています。本質的な課題は何か、潜在的なニーズは何か、本当に困っていることを解決するための提案を行うためにはコミュニケーションが欠かせません。社内だけでなく社外の方々ともディスカッションを行いながら、世の中に貢献できる革新的な技術を生み出せるよう、“よきモノづくり”の実現を目指しています。

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本質研究から技術を見出し、
垣根を越えて展開する

所属は、入社から現在に至るまでマテリアルサイエンス研究所ですが、入社後2年間は、社内の衣類用仕上剤やスキンケア製品などのコンシューマープロダクツ事業に向けた高分子素材の開発を行い、現在は、福島原発における除染を目的とした技術開発および、本技術のケミカル事業分野への展開に向けた研究を行っています。いわゆるBtoBとBtoCの両方を経験しました。この両方の視点を有していることも、花王の強みであり、面白さだと考えています。研究にはトレードオフなどの困難がつきものですが、この壁が大きいほど達成したときのインパクトは大きく、世の中にないような革新的な技術に繋がっていきます。画期的なアイデアを生み出すことができれば、社内外から「使ってみたい」の声を頂いて、幅広い分野へ展開していくことが可能です。幅広い事業分野に展開し、各分野で本質を追求する姿勢を大切にする花王では、こういった応用が活発に議論されています。自分の作った技術に対し、お客様から驚きや喜びの声を頂いたときや、他部門の人と議論して広がりを実感したとき、大きなやりがいを感じます。

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他人の話を自分事として聞く

入社当初の上司から言われた言葉があります。「他人の話を自分事として聞け」ということです。相手の研究について自分だったらどうするかを考えて聞くと、自ずと活発な議論が生まれるように感じています。自分の研究で悩んでいたとき、他の研究チームが開催する交流会に参加して、大きなヒントを得た経験があります。そのとき出会った研究者とディスカッションをするなかで、その方の研究にとっては良くない結果でも、自分の研究にとっては素晴らしい現象であったという気づきがありました。他者の研究や意見を自分事として聞く癖がついていると、思いがけない発見があると感じています。花王には部門の垣根を越えた研究発表会や交流会が活発に行われています。業務のリモート化も進み、他事業所の方とのwebミーティングも気軽に行えるため、自分から繋がりを作りやすい環境ができています。気が付けば、入社以来、困ったことを気軽に相談し合ったり、面白い発見を共有したりできる相手が増えました。研究では、自身の専門性を磨くことも非常に重要ですが、それと同じかそれ以上に忌憚なくディスカッションできる人脈を持つことが非常に重要だと感じています。

どんな経験でも本気で取り組めば、
必ず自分の強みになる

勉学にも遊びにも本気で取り組んで欲しいです。学生時代の研究は、社会人になってからの専門と直結しないことも多いです。しかし、学生時代に身に着けた仮説を立てて研究を推し進める力、最後まで考え抜く力、そして他の研究者を巻き込んで議論する力は大きな強みになります。自分の研究に行き詰って悩んでいる人がいれば、そういった経験を得るチャンスだと思って前向きに取り組んでみて欲しいです。そして勉学以外にも、自分の視野が広がりそうな方向へと様々な経験を積むことも大切だと思います。海外留学や旅行、部活や趣味などを通じて経験したことは、自分だけのモノの見方や考え方を形成していきます。是非、いろんなことに没頭してみてください。

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DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事

出社時


07:00 起床


07:30 身支度


08:00 通勤


08:30 出社、メールチェック


09:00 実験(配合、合成など)


10:00 打合せ


12:00 昼食


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13:00 実験(性能評価)


15:00 打合せ


16:00 チーム内ディスカッション、実験計画


17:00 メールチェック


18:00 実験の片付け


19:00 退社


20:00 帰宅


20:30 夕食


21:00 自由時間


24:00 就寝


在宅勤務時


07:30 起床


08:00 身支度


08:30 勤務開始、メールチェック


09:00 研究発表会聴講(オンライン開催)


12:00 昼食、休憩



13:00 社外とのweb会議


15:00 議事録・資料作成


16:00 チーム内打合せ


17:00 メールチェック


17:30 勤務終了


18:00 家事


19:00 同僚とオンライン飲み会


22:00 自由時間


24:00 就寝


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