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  • <研究職> 化学系

未来社会を見据えた研究開発
お客様と共に次世代プラスチックの創造に挑む

国際環境工学研究科 環境システム専攻 バイオシステムコース 2018年卒業

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ケミカル事業を担当
未来のプラスチック事業へ貢献したい

花王では洗剤や化粧品のような消費者向けの商品開発だけでなく、「ケミカル製品」という化学メーカー向けの商品開発も行っています。実は花王のケミカル製品は私たちの生活の至る所に存在しており、皆さんの生活に大きく貢献しています。入社以来私はテクノケミカル研究所に所属し、材料に様々な機能を付与することで価値を高めていく、機能材料の研究開発に取り組んでいます。特にプラスチックやゴムなどに機能成分を添加することで樹脂を改質し、例えば、表面に帯電防止効果や防曇効果、抗菌効果等、いろいろな機能を付与する表面改質技術を構築し開発に繋げています。研究の進め方としては、まずは顧客のニーズや課題を把握し、コンセプトを考え、様々な化合物・実験手法を用いて課題を解決できる術を探すべく試行錯誤を繰り返します。作りたい化合物があれば自分で化学合成を行い、効果を確認するための評価も行います。良い開発品ができれば、特許を作成し、顧客への提案、その後のフィードバックを得て改良が必要な場合はさらなる検討を進めるというサイクルで開発を行います。もちろんその時どのような現象が生じているのかを本質解明することも、課題解決への近道になります。このように素材開発からメカニズム解明までを一貫して行うため、自分自身の研究者としてのスキルアップにもつながっていると実感しています。

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その道のプロを相手に立ち向かう怖さと楽しさを体験

ケミカルの商品開発はその道のプロである顧客のニーズに見合う製品を開発することであるため、求められる性能はハードルが高く、心が折れそうになることもしばしばあります。しかしその分良し悪しがはっきりしているため、目標がクリアでやりがいが大きいと感じています。私が所属する研究室では、若い研究員も自ら顧客に開発品を紹介するという風土があり、私も入社2年目には実際に足を運んで自分が開発した開発品の紹介を行いました。初めての体験でとても緊張しましたが、そこでいただいた「すごいですね!是非評価させてください」というコメントや反応はその後のモチベーション向上に大きく繋がりました。また、直接顧客側の研究員と意見を交わすこともできるため、商品開発のスピードが速く、先を見据えた研究開発の重要さを身に染みて実感できる良い機会になりました。
現在は環境面や衛生面に特化した機能材料の開発に着手しています。新たな市場の探索が必要であるため、ニーズを拾い上げるだけでなく、未来社会を先取った技術開発を行い常に提案し続けることで、市場を先導した商品開発を行っていきたいと思います。

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花王風土の一つ「まじめな雑談」を通して
広い視野を持ち続ける

周りの協力を得ながら、広い視野で物事をとらえるように意識することです。自分の知識や経験に偏った考え方をしてしまいがちですが、一人から湧き出るアイデアや仮説には限界があるため、いかに周りを巻き込んで協力を得られるかを意識しています。そのために、社内の報告書から誰がどのような研究をしているのか調査し、研究分野が異なる方にも分かりやすい資料作りや話し方をするよう心がけています。花王には多様なバックグラウンドを持った頼もしい研究員がたくさんいますので、まじめな雑談として違う部署の方々と話しをすることで思わぬ角度からのアドバイスや意見をいただく事が多いです。
また、自分自身の頭を柔らかくし、一つの分野に固執しすぎないように、これまで馴染みのなかった経済新聞や経済ニュースに目を通すよう心がけています。はじめは関心のある記事にしか目がいきませんでしたが、続けることで少しずつ社会全体への関心が高まり、変化が大きな現代を国内外問わず知ることができる重要なツールだと感じています。これまでは、与えられたテーマを前に進めるために知識を蓄え、技術を磨いてきましたが、現在ではその技術をどうやってビジネスに繋げることができるのか、世の中に貢献できるモノづくりができるのか、常に広い視野を意識し研究を進めています。

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就活では自分のインスピレーションも大事

私が花王の入社を決めたきっかけは、インターンシップで感じた印象と気づきです。インターンシップでは今所属しているテクノケミカル研究所へ配属され、その時はタイヤ用機能材料の開発に関する体験させていただきました。2週間という短い期間の中、実験と考察、資料作りから発表までを行うとてもハードな日々でしたが、全く異なる研究分野ではあるものの、そこで働く研究員の方々のプロフェッショナルな姿勢と、わくわくと研究自体を楽しんで取り組んでいる様子に心を打たれた事を覚えています。また、花王でケミカル製品の商品開発を行っていることをインターンシップで初めて知ることができ、研究員が自分たちで開発した製品を自分たちで提案するスタイルで研究開発を進めていることを教えて頂きました。人と話すことが好きで研究もしたいけど営業職にも憧れを持っていた私にとって、良いところ取りできる仕事環境だと感じました。その気づきのおかげで、実際の就職活動でも研究開発と商品提案をどちらも行う事ができる研究体制を持っている企業に絞ることができ、効率よく就活できたと思います。その中で、企業理念や企業の印象が自分とマッチングするか、自分がその企業で楽しく働けるのか、自分のやりたいことを実現できる企業なのか、といった相性やインスピレーションを大事にして就職活動を行いました。相性やインスピレーションは抽象的かもしれませんが、就職活動は自分自身としっかり向き合う良い機会だと思うので、自身の要求に耳を傾け、こんな企業で働きたい、を実現できる企業選びをお勧めします。

DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事

出社時


06:30 起床


07:30 通勤


08:00 出社


08:15 メールチェック


08:30 実験スケジュール


09:00 実験


12:30 昼食(食堂)


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13:30 実験結果まとめ、考察


15:00 打合せ


16:30 特許調査、資料作成


18:00 メールチェック


18:30 退社


19:00 帰宅


20:00 夕食


23:00 就寝


在宅勤務時


06:30 起床


07:30 始業(メールチェック)


08:00 資料作成


10:30 打合せ


12:00 昼食休憩



13:30 データ整理


16:30 実験計画


18:00 終業


18:30 家事(洗濯や夕食準備)


19:30 夕食など


23:00 就寝


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