メリーズパンツで特にこだわったのは、「のびのび動きやすいこと」と、「気持ち良いはきごこち」です。好奇心いっぱいで、思うままに動きまわりたい時期にはくものだからその気持ちに応えられるような設計を追及しようと思ったんです。まず、おむつを『衣服』としてとらえることからはじめ、赤ちゃん特有の体型や骨格にあわせて、最適なお腹まわりのギャザーを開発しました。その結果、お腹まわりのしめつけを従来の半分にすることができたんです。ご飯を食べてお腹が膨れても、おむつのしめつけが気にならずに過ごせると思いますよ。
はいているお子さんが気持ちよく動きまわれることで、お子さん自身の発達の可能性を最大限に引き伸ばすことができる。そう信じて、それを目標に作ってきたおむつが、メリーズパンツです。ひとりでも多くのお子さんにはいてもらって、気持ちのいい笑顔の時間を過ごしてほしいですね。
オムツではなく衣服である、という発想の転換が、「しめつけない」「ズリ落ちない」を両立させた、まさにオムツのユニバーサルデザインと言える商品です。乳幼児の体型や生活観察、母親の意見を取り入れた生活者視点がこの商品の背景にあることは、ズレ防止ギャザーなどのディテールデザインが物語っています。
グッドデザイン賞は、1957年にスタートした、わが国で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みです。
グッドデザイン賞は、単に美しさを競うデザインコンペではありません。「優れたデザイン」を社会に普及させていくことで、生活をより豊かにすることと、産業の発展とを同時に後押ししようとする活動です。
財団法人・日本産業デザイン振興会主催。経済産業省、東京都など多数後援。