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腱鞘炎になった

最近、右手首に鈍い痛みが起きています。子どもを抱くときも痛いし、タオルを絞るようなひねる動きをすると特に強く痛みます。「腱鞘炎」ではないかと思うのですが、受診したほうがいいでしょうか。(POCO 5カ月)

「腱鞘炎」は、筋肉と骨をつないで関節を曲げる働きをする腱と、その腱をおおっている腱鞘の両方に炎症が起こるものです。手首のほか、手指や足首などに起こることもあり、曲げたりひねったりすると痛みが出ます。
炎症の原因は主に関節の使いすぎによるもので、利き手によく現れます。症状から判断すると、赤ちゃんを抱っこする機会が増えたことなどによる、手首の「腱鞘炎」のようですね。
 
また、痛みだけでなく、しびれや手のこわばりが起こるようなら「手根管症候群」が疑われます。
手首から手のひらにかけては、三方を骨に囲まれた手根管と呼ばれるトンネルのような管があり、この中を指を曲げる屈曲筋と正中神経が通っています。「腱鞘炎」が起きたり、何らかの原因で手首にむくみが起こると、手根管内の圧力が高まり、正中神経が圧迫されて痛みやしびれが起こります。
妊娠、出産によるホルモンバランスの乱れが、むくみを引き起こして発症することもあります。
 
このようなことも考えられるので、一度、整形外科を受診するとよいでしょう。妊娠や出産が誘因であれば次第に症状が改善することも望めますが、早期に発見して適切な治療を受けたほうが回復が早くなります。
「腱鞘炎」、「手根管症候群」のどちらの場合にも、基本的には手首用のサポーターで安静にして、消炎鎮痛剤の服用で改善を待ちます。場合によっては、炎症を抑えるために患部へのステロイド薬の注射が行われることもあります。
 
そのほか、症状を悪化させないためには、日常生活で手首への負担をできるだけ軽減するようにします。授乳の際は、手首ではなく前腕全体で赤ちゃんの頭を支えるようにしたり、外出時は抱っこひもを使用して腕や手首に負担がかからないようにするといいですね。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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