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産後のママのからだについて

産後、膝の関節に痛みが起きた

出産前は症状がなかったのに、出産後から徐々に両膝の関節が痛くなり、床から立ったり座ったりするのがつらいのです。妊娠、出産と関係があるのでしょうか?(ぶーめらん 3カ月)

膝の関節は、腰椎や股関節とともに体重を支える役目を担う大きな関節の1つです。膝関節の痛みは、何らかの原因で関節やその周辺の組織(腱や靱帯)に炎症が起きているためと思います。
 
出産後に症状が出たことで考えられる原因の1つは、産後、赤ちゃんの世話のために立ったり座ったりという動作が極端に増え、膝関節に負担がかかるようになったのではないかということです。それまでほとんど椅子に座って1日をすごしていたような場合は、頻回の屈伸動作によって膝を痛める可能性もあります。
 
また、妊娠中の体重増加も気づかないまま膝関節に負担をかけています。妊娠中は、ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)といって、炎症を抑える作用も持つホルモンが多量に分泌されます。しかし、出産後はホルモンのバランスが変化します。その結果、膝の炎症が表面化して痛みが強く出てきたのかもしれません。
 
もうひとつ、これはきわめてまれなことですが、出産をきっかけに発病することがある病気に「膠原病」があります。免疫反応の異常をベースに関節や筋肉などに炎症が起こる病気の総称で、「関節リウマチ」がよく知られていますが、若い女性に多く発病するものに「全身性エリテマトーデス」があり、出産後に発病するケースがよくみられます。
 
いずれにしても、痛みを我慢して赤ちゃんの世話をするのはとてもつらいでしょう。原因はともあれ、これからますます赤ちゃんの体重も増えて、抱っこなどで膝にかかる負担も増してきます。早めに整形外科を受診して、膝の痛みの原因を突き止めてもらい、適切な治療を開始しましょう。
単純な関節炎であれば、消炎鎮痛薬による治療などで、案外短期間で治る場合もあります。

院長 川上一恵先生

回答者/かずえキッズクリニック

院長 川上一恵先生


医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。

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