赤ちゃんとママ・パパのための情報
下痢のうんちはおしりを広範囲にわたって汚すうえ、回数が多く、しかもうんち自体刺激性が高いので、たちまちおしりがかぶれてしまいます。うんちがゆるい、と思ったときには、すでにおしりが赤くなっていることもあるほどで、下痢によるおむつかぶれを完璧に防ぐのは、難しいともいえるでしょう。
ともかく、できてしまったおむつかぶれをこれ以上悪化させないようにします。うんちで汚れたおしりは、こすらずにシャワーなどで洗い流し、その後よく乾燥させてからおむつをあてましょう。十分に乾かさないままおむつをあててしまうと、かぶれたところがムレてよけいに炎症がひどくなることがあります。
また、ベビーローションをふだんから使い慣れていれば塗ってもかまいませんが、かぶれがひどくなってきたらベビーローションに頼らず、抗炎症薬を処方してもらいましょう。
もう1つ、注意してほしいのはふき方です。下痢便にさらされた皮膚は傷つきやすく、ゴシゴシこすっているつもりはなくても、ふだんのようなふき方だとさらにあれてしまうことがあります。
ティッシュペーパーやガーゼも、かぶれた肌には意外に刺激が強いものです。かぶれがひどいときは、洗ったあとでドライヤーの風(温風なら遠くから)をあてて乾かすなど、極力こすらないようにしてあげてください。
医学博士、日本小児科学会認定医、子どもの心相談医。1987年筑波大学卒。1994年筑波大学大学院博士課程修了筑波大附属病院、(株)日立製作所水戸総合病院、茨城県立こども病院で研修。1996年4月より現職。
しっかりまとまって衛生的!後処理ラクラク!
※パンツタイプ
ふだんはおむつかぶれをしないのですが、かぜをひいて下痢をすると、あれよあれよという間にかぶれてしまいます。ぬるま湯で洗い、ベビーローションを塗ったりしていても、みるみる真っ赤になってしまいます。
(1歳1カ月 MammyO)