花王ロジスティクスの創業は1979年。以来、花王製品を全国に届ける物流会社として、質の高い物流ノウハウを築き上げてきました。1990年代に全国の各エリアに物流会社を設立した後、2002年にはそれらの会社をすべて統合。花王グループ各社および物流拠点間の連携を強化し、より強固な現在の物流の仕組みを完成させました。国内でも先端的なSCM(サプライチェーンマネジメント)に取り組んでいる花王グループ。私たちはその物流の中核を担う会社として、「情報の流れ」と「モノの流れ」をトータルに捉えながら、年間約24億個にも及ぶ商品をお客様の手元へ届ける「最終ランナー」の役割を果たしています。
経営方針の中でも特に強く訴えているのは「日本一安全で、安心できる物流会社」を目指すこと。物流の現場では交通事故をはじめ多くの危険が潜んでいます。しかし、原因の究明と再発の防止策を実施することで件数を減らすことはできます。運転状況の点数評価やドライブレコーダー導入などにより、2016年には事故百台率が1%を下回るという非常に優れた成果を挙げることができました。このような取り組みと共に、安全文化の定着と品質向上を目的にしたコンテストの開催や地域社会、警察との協働活動など、今後も安全を希求し続けていきます。
経営トップが理念、ビジョン、行動原則を浸透させていく一方で、現場で働く社員の声も多く吸い上げられるのが花王ロジスティクスの組織の強みです。互いに褒め合う文化と小集団の職場環境を支援することで、現場主導による問題解決の事例が生まれています。社員主体による改善活動事例を全国の部門で共有する取り組みも定期的に開催されています。このような現場力を支えているのは社員一人ひとりの力です。その力をもっと生み出すため、働く喜びがある「良い現場」の実現を目指していきたいと考えています。
花王ロジスティクス株式会社
代表取締役社長
川島 基弘