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  • <生産技術職> 技術開発 No.03

超高速で衛生用品を製造。
そのラインを支える、誇りと手応え。

機械工学科 機械振動学専攻 2011年卒業

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現在担当している仕事

サニタリー製品の製造技術開発を支援。
次世代を担う新ラインの立ち上げを担当。

ヒューマンヘルスケアサプライチェーンマネージメント(HHCSCM)技術という部門は、おむつや生理用品などのヒューマンヘルスケア製品の製造技術を生産現場に導入することに特化した、専門の集団です。液体や粉体である洗剤や化学品と違い、サニタリー製品は形状が複雑で、製造には特殊な機械技術が必要です。そこで、基盤となる加工技術を研究開発する「加工・プロセス開発研究所」と、マーケティング的な視点で製品を設計する「サニタリー研究所」、そして実際に製造ラインを動かす工場の製造部門の間に私たちが入り、スムーズな製造立ち上げをサポートしていきます。
私は、ベビーおむつの生産設備の導入・改造を担当しています。商品開発担当から新製品や改良品の提案を受けたら、「どのような設備なら製造できるか」を検討します。その後、設備や部品製作メーカーに設計思想を伝え、図面検討・部品製作を行い、できあがった設備や部品を導入・調整し、設備が安定稼働するまで責任を持って立ち合います。設備投資計画や導入に至るまでの予算やスケジュールの管理も私たちの重要な仕事です。
現在、新しいおむつ製造工程の立ち上げを任されています。新設のラインですから投資金額も大きく、高速化と製造コストの低減も期待されています。当社のおむつはここ数年好調に推移しており、ラインの設置・安定稼働がうまくいかないと欠品が起きてしまうというプレッシャーもあります。しかし、「この仕事を経験することで大きく成長できる」という手応えがありますので、ベストの工程をつくれるよう、全力を尽くします。

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仕事への姿勢

多くの部門をまとめる調整役として
コミュニケーション能力を磨きたい。

モノづくりにおいては、どうしても製品の機能や差別化に目が行きがちですが、私たちが忘れてならないのが安全性や品質、作業性の視点です。製造現場で安全に、スムーズに、効率的に製造できて初めて「よきモノづくり」は完成すると思っています。
私たちの部署は、いわば各部門(事業部・研究開発・製造部門)の調整役で、多様な意見をまとめるコミュニケーション力が求められます。他者の意見を正しく理解し、自分の意見を分かりやすく伝え、全員が納得できるようにプロジェクトを進めなければなりません。すべての人に誠実に接すること、早合点してわかったつもりにならないことを、常に自分に言い聞かせています。仕事ができる人は、例外なく高いコミュニケーション力を持っていると実感しているので、私も会話力を磨きたいと思います。

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印象的なエピソード

初の主担当工程から生まれた製品に感激。
生き物のような製造ラインに日々勉強。

入社2年目に、初めて大人用おむつの改良にともなう設備改造の主担当を任されました。製品を梱包しているパッケージを新しい形態にするという比較的小さな改造ではありましたが、やはり初の主担当は緊張感があり、多くの部門の人々に助言され試行錯誤しながら仕事を進めていきました。幸い作業はスムーズに進み、近所のドラッグストアに製品が並んでいるのを見たときは、本当にうれしく、大きな達成感を感じました。
しかし私たちの仕事は、設備を導入して終わりではありません。製造現場は生き物で、毎日のように何かが起こります。たとえばおむつのラインで、ロールから紙を裁断工程に流す際、紙が片側に流れたり、波打ったりすることがあります。その際は搬送工程中のロール材質を変更したり駆動ロールの速度を変更したりして、材料にかかる張力を微調整します。日々変化する現場に対応し、学び続けています。

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今後の目標・挑戦したいこと

いつか海外の工場で生産に携わり、
花王の製品で人々の暮らしを豊かにしたい。

入社したときから、「いつかは海外で活躍したい」と考えていました。まだ花王製品が知られていない国で暮らす人々に高品質で安心できる製品を届け、生活を豊かにすることに貢献したいと願っています。今は、輸出用品の生産という形で間接的に海外市場に関わっていますが、いずれは海外現地工場での生産活動に参加したいです。当社は今、急速にグローバル化を進めていますので、チャンスは数多くあると感じています。やがて来るその日に備えて、英語の勉強をしておこうと思います。

学生時代の研究テーマと入社動機

完成品の機械より、製造機械や工程に興味。
誰にも優しい製品をつくる花王を選択。

私は大学院で機械振動学の研究室に所属し、免震ダンパをテーマに研究に取り組んでいました。しかし私自身の興味は、完成品の装置としての機械よりも「モノを生み出す製造機械」のほうにありました。テレビで工場の製造ラインが紹介されると、「こういうものを手がけてみたい」といつも思ったものです。ですから就職活動も生産技術職を中心に行い、製造現場に近いところで働くのが希望でした。
当時の私の中では、花王は「誰にとっても優しい製品をつくっている会社」でした。どの製品にも独自の技術と工夫が込められており、つくり手の思いが消費者にまでつながっているイメージがあったのです。そんな会社であれば、やりがいを感じて仕事ができると思い、入社しました。

皆さんへのメッセージ


製造ラインには、機械の面白さが詰まっています。
視野を広げ、やりがいが感じられる仕事を選んでください。

世の中には多種多様な職業があり、皆さんは「選ぶチャンス」を持っています。ぜひ広い目で会社と仕事を選んでほしいと思います。私は就職活動を始める際に、「自動車や電気製品をつくるだけが機械を学んだ者の仕事ではない」と思いました。たとえば紙おむつは、目で追うことが出来ないスピードで製造されます。しかもポリマーの入った吸収体を傷つけることなく成型し、折りたたみ、包装するのです。そういう製造ラインを設計し稼働させることは、ものすごく面白いことだと、私は思います。どうかたくさんの企業の情報を収集して、やりがいを感じられる仕事を見つけてください。

DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事


07:00 起床


07:30 朝食


08:00 出社


08:30 朝礼


09:00 工事事前確認、工事開始


11:30 工事終了確認


12:00 昼食


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13:00 メーカー提出図面確認


15:00 商品開発研との打合せ


17:00 打合せ資料作成


18:30 上司に報告・連絡・相談


19:30 事務作業(会計関連、就業管理、スケジュール確認)


20:30 退社


21:00 夕食


22:00 自由時間


23:30 就寝


プライベートの過ごし方


会社の野球部に所属しており、毎週1回、練習に参加しています。野球そのものも楽しいですが、いろいろな部門の人と話せるのが刺激的です。

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