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  • <生産技術職> 技術開発 No.01

安全基準を国内外全ての事業拠点へ展開。
事故や災害を未然に防ぐ技術支援で貢献。

化学工学専攻 2009年卒業

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現在担当している仕事

地震や火災など、全工場の安全対策を担当。
非常に幅広い専門知識が求められる仕事にやりがい。

私の所属する技術センタープロセス技術開発部は、かなり特殊な部署だと思います。ここで行っているのは、すべての工場に等しく求められる「安全」、「環境」、「省エネ」などの技術の支援・強化・開発です。対象となるのは全世界の事業所で、いわば全花王の規準づくりとそれらの規準に基づく教育・指導・助言も担う部門です。私自身、これまでに国内外多くの工場を訪問し活動展開してきました。
私が担当しているのは、主に安全に関する分野です。たとえば地震対策。各工場の設計図面等を取り寄せ、専門の耐震診断ソフトを駆使して診断を行っています。このソフトを使っているのは、全社で私だけかもしれません。あるいは火災対策。世界規模で見ると、残念ながら工場での小火災がまれに起こります。そうした場合、ほかの工場にも似たような構造の場所がないかを調べ、事前に改善を施します。業界内でも事故や災害の事例を共有していますので、危険と思われる箇所は可能な限り先回りして手を打つようにしています。
いずれにしても、安全はあらゆる場面に関係してきますので、非常に幅広い専門知識が必要となります。逆に言うと、安全をキーワードに多種多様な分野に触れることができるので、「いろいろなことに挑戦したい」と思っている私には、この仕事はとても合っていると感じています。

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仕事への姿勢

何も起きない状態を目指し、静かに奮闘。
幅広い視野で、真面目に確実に取り組む。

私は3つの点を常に意識しています。まず「真面目にまっすぐ取り組むこと」。安全対策というのは“何も起こらない状態”を目指す取り組みですので、仕事の結果が見えにくい面があります。私は、何もなかった日には「今日もどこかで危険の芽を摘めたのだ」と考えるようにしています。目に見えない安全のために、手を緩めることなく真面目に取り組みたいと思います。 2つめは「幅広い視野で物事を考えること」です。事故や災害は、ときに思いもよらない原因で発生します。「想定外」をなくすには、思い込みや先入観のない広い視野と備えが不可欠です。
最後は「自分の考えをわかりやすく伝えること」です。安全対策は、日々の安定生産を最優先する現場にとって、手間と時間のかかる作業となることがあります。なぜその対策が必要なのか、丁寧にわかりやすく伝えて納得してもらうことが重要だと痛感しています。工場の部長や課長と直接交渉しなければならない場面もありますので、コミュニケーション力が問われます。 何事もなく、当たり前のように「よきモノづくり」が行われるよう、静かに確実に基礎固めを進めています。

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印象的なエピソード

設備設計を任されたうれしさと完成時の感動。
自分が手掛けた装置には、今も愛着がある。

入社1年目から2年目にかけて、鹿島工場でエーテル関連設備の排ガス処理設備(洗浄塔)を設計しました。初めて自分が中心となる仕事を任され、大変うれしく思いました。
普段見えないモノを相手にしている私は、希少な設計実務のチャンスに意気込みました。化学工学の知識を総動員して、理論値のギリギリまで塔のサイズを落としたコンパクトな設計を目指しました。
しかし実験をすると、なぜか想定以上の濃度のガスが出てしまい、私は原因を追求しました。理論と現実に差異が出るのは化学の常ですが、なんとかこの設計で行きたいと、流量調整と実験を繰り返しました。参考にできるデータが社内にはなく、鹿島工場の屋上で、汗をかきながら何度もデータを取り続けました。生産現場のベテラン設備担当の方には大変お世話になり、最後はすっかり仲良くなっていました。
結局、サイズと構造を少し変更することで、無事に装置は完成し、その後、他工場を含めて数ヶ所で洗浄塔を設計しました。今も工場に出張すると自分が設計した装置には愛着を感じ、必ず眺めてしまいます。

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今後の目標・挑戦したいこと

身に付けた幅広い知見と資格を生かし、
モノづくりの近くで活躍してみたい。

今は生産現場に教育・指導・助言するような特殊な仕事で、幅広い知識や技術を学ぶ機会を与えてもらっています。会社は学習意欲のある社員に積極的に投資をしてくれます。これまで高圧ガス製造保安責任者、エネルギー管理士、環境計量士、危険物取扱者など、毎年のように公的資格を取得することができています。今後はこうした知識と経験を活かして、プラント建設やスケールアップ研究など、製品づくりに近いところでの仕事も経験したいと思います。

学生時代の研究テーマと入社動機

真面目な風土の当社が、最初から第一志望。
化学工学の知識も生かせる会社と期待。

私の場合は最初から第一志望であった当社に運よく内定をもらえたので、入社にあたって何も悩みませんでした。志望の理由は、化学工業の知識を生かして研究と生産をつなぐ仕事ができるという期待と、真摯でまじめな会社の風土、そして出身地である和歌山という勤務地も魅力でした。現在は担当している仕事の性質上、化学工学の知識を直接生かせる場面は少ないですが、今の仕事にも大いにやりがいを感じています。これまでの仕事経験と学生時代に学んだ化学工学の知識については、今後必ず生かすことができると思います。

皆さんへのメッセージ


自分の希望と企業の要望をよく知ると、
自分に合う企業が見えてくると思います。

まずは、自分のことをよく知ることです。特に「自分が何を大事にしているのか」を明確にしてほしいと思います。さらに説明会や先輩訪問など、直接企業の人と接する機会を増やすべきだと思います。多くの人に話を聞くと、企業の雰囲気や「企業が社員に求めるもの」がわかってきます。自分自身の求めるものと、企業の求めるものを照らし合わせていくと、自分に合った企業が自然と見えてくるはずです。「合っている」と感じられる企業ほど、自分を求めている企業なのだと思います。

DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事


07:00 起床


07:30 身支度


08:00 通勤


08:30 出社、メールチェック


09:00 ミーティング


11:00 会議資料作成


12:00 昼食


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13:00 現場テスト


16:00 テスト結果整理、検討


18:30 退社


19:00 部活(テニス)


21:00 帰宅


21:30 自由時間


24:00 就寝


プライベートの過ごし方


会社のテニス部は部員が100人以上。合宿は50人以上が参加します。子どもが生まれてから皆勤は難しくなりましたが、今も汗を流して気分転換しています。

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