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  • <生産技術職> 技術開発 No.02

複雑な形状の製品加工を工場で実現。
製造ラインは機械工学の集合体だ。

機械工学科専攻 2009年卒業

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現在担当している仕事

膨大なアイテム数の生理用品を担当。
素材から加工まで、勉強を続ける日々。

ヒューマンヘルスケア(HHC)製品の複雑な形状を持つ衛生用品などを、安全や品質を確保しながら、より効率的・安定的に製造するため、製造ラインを改良したり新しい製造技術を導入したりするのが、私たちの仕事です。
私は入社以来、生理用品の製造ラインを担当していますが、製品改良、新アイテム追加、増産など、製造現場には次々と新しい価値の提案や課題が持ち上がります。その提案や課題に対して検討を行い、ときには設備を改造したり増設したり、変化に柔軟に対応することが求められます。私たちからも「こうすればもっと高速化できるのでは」といった提案を上げ、加工・プロセス開発研究所などと検討を重ねることもあります。研究、商品開発、生産現場をつなぐ部署なので、機械設備の知識はもちろん、担当製品のコンセプト、生産量、製造コストや改造コストといった幅広い知識も求められます。
私の担当は生理用品「ロリエ」シリーズです。入社して2年くらいは上長の後ろについて工場の現場をくまなく回り、さまざまな会議に参加して専門用語を学ぶことに費やしていたような気がします。「ロリエ」はアイテム数が非常に多いので、現在も勉強は続いています。製品カテゴリーが多い上に、各カテゴリーで大きさや用途も細分化されています。使われる材料も違い、覚えることはいくらでもありますが、どんな製品にも対応できる技術力を身に付けられるよう、あせらずに、じっくりと、製造現場から日々学んでいきたいと思います。

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仕事への姿勢

「報・連・相」で現場の情報を共有。
悪い報告ほど急ぎ、素早く対応する。

「報・連・相」を強く意識して仕事に取り組んでいます。入社して3年くらいした頃に、少し知識が身に付いたことで自信が芽生え、本来相談すべき仕様をあまり根拠やポリシーがないまま勝手に決めてしまい、上司に厳しく指導された経験があります。それ以来、こまめに報告・相談するようになりました。ミスやトラブルなど、悪い報告ほど早くするよう、特に心がけています。なぜなら起きてしまったことよりも、それをどう改善し素早くリカバリーするかが、設備に関わるエンジニアとして非常に重要になるからです。
どんなに備えをしていても、必ず何かが起きるのが現場です。多くのメンバーと常日頃から情報を共有しておくことで、素早く・適切に対応できると思います。
ですから、私も周囲の話に耳を傾けるように心がけています。特に現場のオペレーターたちが蓄えた知識と経験は、非常に貴重で勉強になります。情報とノウハウの共有が、製造現場の要です。

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印象的なエピソード

愛媛工場で、ラインの全面改良を担当。
築いた人脈は、その後の仕事に生きる。

入社2年目の終わりに、愛媛工場の「ロリエ」製造設備の改良を任されました。あるラインを全面的に改良して別製品を製造する、ほとんど増設に近いもので、私にとっては初めて経験する大きなプロジェクトでした。
先輩社員が準備を行い、新しい設備や部品を実際に設置していくのが私の役割でした。工事の規模が大きく部品点数も多い案件だったので、工事の全体像と個々の作業手順をなかなか把握できず、当初は苦労しました。それでも大きなトラブルもなく製造に入ることができたのは、現場の方々が経験の浅い私を支えてくださった結果だと今でも感謝しています。
1ヶ月半の出張中に、たくさんの人脈を築けたのが大きな収穫でした。「ロリエ」は栃木と愛媛の工場だけで生産しているため、愛媛とのやりとりは普段から多くあります。顔を合わせて一緒に働いたことで、以後の仕事がとてもスムーズになりました。次に予定されているラインの改良も「君にやってもらおうかと思う」と愛媛工場の方から言われて大変うれしく思いますし、自分のやりがいにもつながっています。

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今後の目標・挑戦したいこと

「どんな製品だって大丈夫」と言えるほど
知識と経験を蓄え、世界に飛び出したい。

製造現場は奥が深く、まだまだ知らないことばかりです。製造現場の仕事、エンジニアとしての仕事を自分の中でより理解・深化させることで、「よきモノづくり」につなげていければと思います。関連部門の方々と協力し、意見を交わす中で知識を蓄え、さらに自分の意見や考えを発信できるようになることが、今の私の目標です。
そして国内で十分に経験を積んだ上で、いつか海外へ出たいと思います。そのためには「サニタリーなら、どんな製品でも大丈夫」と胸を張れるくらいの力を身に付けておきたいのです。道は遠いですが、一つひとつの経験を糧にして、前進していこうと思います。

学生時代の研究テーマと入社動機

機械の知識が生き、手応えを感じられる会社。
誇りを持って仕事が語れる先輩を目指したい。

機械工学を学んでいながら、私は多くの同級生に人気だった自動車メーカーや機械メーカーにほとんど興味を感じませんでした。あるとき花王に就職した先輩の話を聞く機会があり、誇りを持って楽しそうに仕事を語る姿がとても印象的で、自分も将来そのような先輩になりたいと思い応募しました。
入社して、機械の知識が想像以上に生かせることに驚きました。私の担当する「ロリエ」は超高速で製造され、ラインはまさに機械の集合体です。包装材を熱圧着する際には熱力学、紙や繊維には材料力学の知識が求められます。機械工学を学んだからこそわかる部分が多く、とても役に立っています。

皆さんへのメッセージ


明確な企業理念の下での協働は、刺激的で楽しい。
やりたい仕事ができる場を先入観なく探してください。

この会社は、「よきモノづくり」という明確な理念があり、社員一人ひとりが努力しながら、力を結集して仕事に取り組んでいます。学生のときには想像もつきませんでしたが、同じ目標に向かって真剣に意見を交わし、課題を解決していくのは、本当に刺激的です。もしも皆さんが当社の理念や取り組み姿勢に共感できるならば、迷わずチャレンジすることをお勧めします。
残りわずかな学生生活を思いきり楽しみつつ、ときには自分がどんな生き方・働き方をしたいか、イメージしてみてください。それはどんな会社で実現できそうか、先入観にとらわれずに広く企業研究すべきだと思います。機械の仕事は、機械メーカーでないとできないとは限りません。

DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事


06:00 起床


06:30 身支度・朝食


07:00 通勤


08:00 出社


08:30 設備改善概要の資料作成


12:00 昼食


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13:00 関連部門と打ち合わせ(次回改良について)


15:00 設備改修に必要な予算の算出


17:00 翌日対応内容の整理


18:00 退社


19:00 帰宅


22:00 自由時間(インターネット、ジム等)
夕食


24:00 就寝


プライベートの過ごし方


お互いに忙しく、共働きの妻と平日にゆっくり話すことができないので、休日はよく妻と出かけます。宇都宮で買い物をしたり、食事をしたり、のんびり過ごします。

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