くらしの現場レポート

キレイにしたいけど手間をかけたくない
今どきシニアの家事スタイル

2021.11.02  |  生活スタイル

【くらしの現場レポート】キレイにしたいけど手間をかけたくない 今どきシニアの家事スタイル

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自分の時間を大切に、生活を楽しむ価値観を持つ「団塊・ポスト団塊の世代(60~70代)」がシニア層になってから、家事に変化がみえてきました。どう工夫したら自分に合う家事スタイルにできるか、家事の効率化をはじめ、加齢とともに負担となる家事に、前向きに取り組むシニアの姿をレポートします。

10年でシニアの家事は大きく変化

「あなたにとって家事とは?」の自由回答から単語ランキングを見てみると、2010年から2019年の約10年間で、既婚シニア女性の意識に変化がみられました。
上位3位の共通ワードを見比べると、2010年は第1位が「仕事」で「家族」は第3位でしたが、2019年は「家族」が第1位(60代は第2位)に浮上しています。

また、特徴的なワードに注目すると、2010年当時は「主婦」「女」「義務」というワードが、約10年後の2019年になると「快適だ」「楽しい」「気持ちよい」などのワードがみられます。
そこから、家事の意識は『女性のやるべき仕事』から『家族が心地よく過ごせるように家を整えること』に変化してきたように読み取れます。

「あなたにとっての家事とは?」自由回答から見る単語ランキング

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今どきシニア女性の家事に対する声

家族や自分が快適に、健康に過ごせるように、清潔にする・整える。家が整っていれば、気分がよくリラックスできる。さらに、家族で家事を分担することで、お互いに思いやれる。(70代)

家事は、家族が毎日気持ちよく生活し、日々の健康に気をつけ明日への活力を養うために行うこと。(60代)

また、シニア男性の家事実施率を見てみると、いずれの項目においても実施率が上昇しており、シニア男性の家事参加も高まってきています。

60~70代 既婚男性の家事実施率(週1回以上実施)

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今どきシニア男性の家事に対する声

家事は、生活を明るく楽しく快適にするもの。(70代)

家事をするのは女房の負担を減らす共同作業。洗濯、布団干し、ごみ捨て、食器片付け、布団上げなどを主にしている。食事作りは女房が土曜出勤の際をメインに。(60代)

団塊・ポスト団塊世代がシニアへ 

シニア層の家事意識が変化してきた背景には、シニアの世代構成が変化してきたことがあげられます。60~70代前半の内訳をみてみると、2010年の時点では戦中期生まれが半数以上を占めていましたが、2019年には、新しい価値観を持つ「団塊・ポスト団塊世代」が60~70代前半の多くを占めるようになりました。

団塊・ポスト団塊世代がシニアへ 

人口構成比(60~70代前半)

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核家族化など新しい家族像の団塊世代、DCブランドの流行をはじめ、消費文化を謳歌してきた50年代以降に生まれたポスト団塊世代は、自分の時間を大切にし、外とのつながりを求め、生活や人生を楽しむ価値観を持つ世代です。
また、仕事を持っていたり、親世代の介護をしているなど、忙しく生活をしている人も多くいます。

家事の効率化を進めるシニアたち

従来、高齢者の住まいと言えば、年月の経過とともに蓄積してきた多くの「もの」にあふれた印象がありました。しかし、世代のシフトチェンジと共に、部屋の様子も、ものが減り、すっきりとした印象の住まいが増えています。

その背景には、2009年以降に出てきた新しい片付けの考え方「断捨離」や人生の最期を迎えるためにさまざまな準備をする「終活」という考え方が定着してきたことや、掃除しやすいように余計なものを置かないなど、家事の効率化を図る傾向がうかがえます。

  • 毛流れに沿ってブラシを入れる

    掃除がしやすいように床にものをたくさん置かない。(70代女性)

  • アイブロウは眉の中心の濃い部分から描く

    掃除や片付けがしやすいようにすっきりさせている。(70代女性)

団塊・ポスト団塊世代を中心とするシニア層は、きれいにしておきたいけれど、手間をかけたくないというおもいや、加齢による体の不調で家事がやりにくいといったシニアの課題を、新しい家電や洗剤を取り入れることで、楽しみながら、家事の効率化を図っていました。

加齢に伴い最近は腰痛に悩まされ、掃除機で掃除するのがつらくなってきた。(70代男性)

こすらず簡単に落とせる洗剤などをネットの口コミで知って購入。時短に役立っている。(60代女性)

【家事の負担を効率化する新しい家電や道具】

家事の負担を効率化する新しい家電や道具

自動調理鍋

定年退職して夕食を作る機会が増えた。煮込み料理がほったらかしでおいしくできる。(60代男性)

クイックルワイパー

立ったまま、しゃがまずに掃除ができる。(70代女性)

ロボット掃除機

退職して家事をすることが多くなり、妻にねだり購入。音が静かで、いろいろ使えて、非常に役立っている。(70代男性)

一方、自分の家事のやり方を変えたくないシニアたちもいます。今まで通りの方法で、自分の手で掃除をしたほうが、汚れ落ちを確認でき、きれいに仕上がるという自負があり、体に不具合があっても休みながら、あるいは重い掃除機を軽い掃除機に買い替えるなどして、今までの家事を続けています。

頻度は減らせても、やり方は変えられない。掃除用ロボットは、持っていても仕上がりに満足できない。(70代女性)

頻度は減らせても、やり方は変えられない。掃除用ロボットは、持っていても仕上がりに満足できない。(70代女性)

10年前と比較し腰痛が悪化し、前かがみの姿勢がつらいが、休み休みでも掃除機をかけ、雑巾がけをしている。(70代女性)

身近になったインターネット

身近になったインターネット

シニアの情報源としては、TV番組、CM、クチコミの他、この10年でインターネットの活用が伸びてきました。情報を見るだけでなく、 家事に便利な話題の家電や商品をインターネットで探し、購入するシニアが増えています。

年齢階層別インターネット利用状況の推移

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コロナ禍では、実店舗での買い物回数を減らし、ネット通販やネットスーパーを利用して、スマホ決済や電子マネーを使いこなしている様子もうかがえます。
その他、友人や離れて暮らす家族との交流や習い事に、 SNSツールやライブ配信なども利用するようになり、シニアのデジタルスキルは上がっているようです。

より自分に合う家事スタイルへ

より自分に合う家事スタイルへ

仕事や親の介護などで忙しいながら、自分の時間を大切にし、生活を楽しみたい団塊・ポスト団塊世代のシニアたち。
「住まいをきれいにしておきたいけれど、手間はかけたくない」、「加齢による体力の衰えでやりにくい」そんなシニアの家事負担に、 家事の効率化や自分に合う家事スタイルを前向きに取り入れる姿が今回の調査から分かりました。
これからもシニアの家事は時代の潮流と世代のシフトチェンジによって、より自分に合う無理のない家事スタイルに変化していくことと思われます。

調査概要

「生活まわりや家事に関する調査」
◎2010年1月/郵送調査/首都圏在住60~70代女性 60代130人、70代75人

「生活者の暮らしに関わる意識と行動調査」
◎2012年、2018年、 2020年(いずれも9月) /インターネット調査、郵送調査/首都圏在住60~70代既婚男女/男性2012年355人、2020年336人、女性2018年196人、2020年186人

「ライフスタイルと家事に関する調査」
◎2019年5月/インターネット調査/首都圏在住 60~70代女性、60代161人、70代52人

「リビング掃除訪問調査」
◎2019年11~12月/家庭訪問調査/首都圏在住60~70代女性/4世帯

「シニアのweb写真調査」
◎2020年6月/インターネット調査/首都圏在住 週1回以上家事をしている60~70代男女/266人

「生活者の意識と行動に関する調査」
◎2021年3月/インターネット調査/首都圏在住30~60代女性/400人

「コロナ禍における暮らしインタビュー調査」
◎2021年5月/電話インタビュー/首都圏在住60~70代女性/5人

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