帰宅後、即フロでいいことたくさん！

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入浴研究の第一人者　早坂信哉教授　監修　帰宅後、即フロでいいことたくさん！

プロフィール　東京都市大学　人間科学部教授　早坂信哉　高齢者医療の経験から入浴の重要性に気づき４万人以上の入浴を調査した、入浴や温泉に関する医学的研究の第一人者。「世界一受けたい授業」「あさイチ」などテレビやラジオ、新聞や講演など多方面で活躍中。著書「最高の入浴法」（大和書房）「おうち時間を快適に過ごす入浴は究極の疲労回復術」（山と溪谷社）など。

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「帰宅後の入浴に関する調査（花王調べ）」によると毎日、“帰宅後すぐに入浴”をしている人は全体の3割以下？！

一方で実践者の約8割が充実した夜時間を実感！

25年にわたり4万人以上の入浴を調査してきた早坂信哉教授に監修をいただき調査結果と合わせて、帰宅後早めに入浴することのメリットもご紹介します。【調査対象】・対象：20～50代の男女1,000人、全国　・手法：インターネットリサーチ　・実施期間：2024年8月

TOPIC01 帰宅後すぐ入浴する派の約8割が「夜の過ごし方の満足度が高い」と回答。　TOPIC02 「自分の趣味や家族との時間を有意義に過ごせる」など実感の声。さらに「翌日のパフォーマンスが上がる」と回答した人は約半数も！　TOPIC03 「朝から、お風呂上がり後の着替えを用意しておく」などの手軽な工夫で帰宅後すぐの入浴を習慣に。

トピック１

毎日、“帰宅後すぐに入浴”をしている人は27.1%と少数派　でも、その約8割が「夜の時間の過ごし方の満足度が高い」と回答。

仕事や学校から帰宅した後の入浴について調査したところ、毎日、帰宅後すぐに入浴をしている人は約3割（27.1％）。一方で、食事の後や寝る前など遅めの入浴をおこなっている人は約半数（48.5％）も。帰宅後すぐの入浴は少数派です。でも、帰宅後すぐの入浴を「毎日している人・できる日にしている人」の約８割(76.0％)は、帰宅後すぐに入浴した日の方が夜の時間の過ごし方の満足度が高いと回答！QOLに差が出る結果となりました。

「帰宅後すぐの入浴」を毎日している人は27.1%

Q. 帰宅後すぐに入浴をした日と、それ以外の日とでは夜の時間の過ごし方の満足度はどれくらい変わると感じますか？とても満足度が高い37.7%　やや満足度が高い 38.3%　あまり変わらない 22.7%　やや満足度が低い 0.4%　満足度が低い 1%

早坂教授コメント　入浴はすべてのことが終わってから、という意識の人が多いためなのか、夕食後に入浴される方が多いという結果になりました。一方で、「帰宅後すぐ入浴」を意識している人は、夜の満足度が高い方が多いという結果でした。仕事などで興奮している自律神経が帰宅後すぐに入浴をすることで、リラックスのスイッチへと切り替わり、寝るまでの時間をより長くゆったりとした気分で過ごすことができるのでしょう。その結果、夜の時間の過ごし方の満足度が高いことにつながったのだと考えます。さらに、リラックスのためにお風呂はぬるめの湯にゆっくり入る浸かることをおすすめします。

トピック２

「自分の趣味や家族との時間を有意義に過ごせる」などのメリット。さらに「翌日のパフォーマンスも上がる」と回答した人は約半数も！

実践者に、帰宅後すぐに入浴することで感じているメリットを聞いたところ、『寝るまでの時間をより有意義に過ごせる』や『お風呂の時間を気にせず、落ち着いてゆったりできる』などの声が！また、約半数（48.4％）の人が翌日のパフォーマンスが上がったと感じていました。夜の時間の過ごし方だけではなく、翌日までポジティブな影響を与えていたのです。

「帰宅後すぐの入浴」を毎日＆できる日にしている人に聞きました！

Q. 帰宅後すぐに入浴をするメリットと感じていることは？　仕事とプライベートのスイッチが切り替わる。40代男性　お風呂の後、自分の趣味に没頭できる。趣味の時間が終わったらすぐ寝られるのもメリット。20代男性　お風呂上がりの　ビールが美味しいから。20代女性　自分の時間が長く取れる。ご飯の前におわらせることでかなり快感に感じる。20代女性　夜の時間が長く感じて得した気分になるから。50代男性　子供を風呂に早く入れておけば、ぐずってもすぐ寝かせられる。また子どもとの遊ぶ時間の確保ができる。30代男性

Q. 帰宅後すぐに入浴をする日、そうでない日では翌日のパフォーマンスが違うと感じますか？　大いに向上する 15.0%　やや向上する 33.4%　やや低下する 6%　非常に低下する 1.2%　変化はない 44.5%

早坂教授コメント　「帰宅後すぐ入浴」をされる方の多くが帰宅後就寝までの時間を有意義に過ごすことができるので「得した気分」を感じていました。帰宅後すぐにお風呂に入ることで仕事からプライベートの時間に効率よく切り替えることができるためなのでしょう。「気疲れ（きづかれ）」という言葉があるように、疲労は緊張することで蓄積しますが、早くリラックスモードになることで緊張も解け、良い睡眠にもつながりますので心身共に十分疲労回復も進みます。結果、次の日のパフォーマンスも上がることにつながったと考えています。

トピック３

『朝から、お風呂上がり後の寝巻きを用意しておく』などの手軽な工夫で帰宅後すぐの入浴を習慣に。

帰宅後すぐに入浴するための工夫として『朝に寝間着も用意しておく』や『お風呂掃除をすませておく』といった“入浴前の準備のハードルを下げる”回答が目立ちました。他にも、『冷たい飲み物を冷やしておく』など、“お風呂後の楽しみを作る” アイデアも！実践のヒントになりそうですね。

「帰宅後すぐの入浴」を毎日＆できる日にしている人に聞きました！

Q. 帰宅後すぐに入浴をするためにしている工夫はありますか？　前日か朝に風呂掃除をして、お湯をはるだけにしている。50代男性　（お風呂を沸かしている間に）ご飯の下ごしらえをしておく 40代女性　気力があるうちにお風呂の準備をしてしまう。20代女性　朝から、風呂上がり後の着替えを用意しておく。50代男性　帰宅時間に合わせて、お風呂のお湯を沸かしておく。20代男性　（入浴前に）冷たい飲み物を（冷蔵庫に）準備しておく 50代女性

早坂教授コメント　特にぬるめの湯に入浴すると副交感神経が刺激されてリラックスでき胃腸の動きが活発になります。そのままリラックスモードを続けて、おいしく食事をすることや、質の良い睡眠までつなげるために、あらかじめ夕食の下ごしらえをすることや着替えを用意して就寝の準備をしておくことはとても有効です。簡単なことで構わないので少しでも入浴後の準備をあらかじめしておくことが「帰宅後すぐ入浴」のメリットを享受しつづけるためのコツです。

早坂先生に聞く早くお風呂に入ることで得られる5つのいいこと

ポイント１　お風呂上がりの1杯がうまい！　ポイント２　クリエイティブな作業がはかどる　ポイント３　寝つきがよくなる　ポイント４　免疫力アップも期待

総括のコメント　「帰宅後すぐ入浴」はくつろぐ時間が長くなる、睡眠の質が良くなるなど様々なメリットがあると考えられますが、今回の調査でもその傾向がしっかりと見えてきました。お風呂は仕事とプライベートの時間を切り替えることができるスイッチです。帰宅後は早くプライベートタイムに切り替えた方が心身の疲労回復の時間を長く取ることができ、しっかり眠れるのでお肌にもよく、翌日のパフォーマンスの高まりも期待できます。また、お風呂でリラックスできると思わぬアイデアが出ることもあります。これまで「帰宅後すぐ入浴」を実施していなかった人もまずは週１～２回からでも試してみてはいかがでしょうか。帰宅後は水分補給をしてから入浴をするのがいいでしょう。