先輩が語る「よきモノづくり」

  • 購買 No.01

地道に、丁寧に、確実に。
ひとつひとつの積み重ねが、
いつか社会を動かしていく



包材担当
農学部 2010年卒業

膨大な数の商品、購入量、取引先
扱う単位の大きさも、この仕事の魅力

購買部門の包材部でビューティケア商品を担当しています。「ビオレ」をはじめ、花王が扱うビューティケア製品は非常にたくさんありますが、それらの包装材の調達先の選定、取引先への見積もり依頼、価格交渉などが私の主な仕事です。製造にかかわる業務柄、他部門とのやり取りも多く、とりわけ300社を超える取引先メーカーとの折衝には、多くの商品知識と素材や印刷など幅広い専門知識が必要です。そんな部署ですから、他部門からの異動されてきたその道のエキスパートも多く、専門知識や経験を持った方に囲まれている点もこの部署の魅力です。また入社当初は、包材の購入数量にしても10万個と1000万個の部材の総量感覚がつかめず、価格をシステムに登録する際にはケタを間違えて入力してしまったこともあります。その時は無事リカバリーできたものの、自分のミスで会社や取引先に多大な損失を与えたかもしれないと思うと、今でもヒヤリとします。もちろん、動かす単位が大きいだけにその緊張感は今も変わりません。一方で、ちょっとした工夫が大きなコストダウンにつながる醍醐味もあります。例えば、似たような形状のチューブ型の包装材でも丸い形と平たい形では、一度に作れる数量が異なるだけでなく、側面の継ぎ目の有無で見積額が変わるのです。ひとつひとつ経験を積むことで、そのような気づきの引き出しをもっと増やしていきたいと思っています。

改善の糸口を見つけ、自発的に
付加価値の高いモノづくりに貢献する

通常は、開発部門からの依頼に応えて仕事をすることが多いため、一見私の仕事は受け身なようですが、改善策の提示によって自発的に利益を生み出すことも可能です。私が普段気をつけていることは、何にでも疑問を持つこと。「なぜこの素材なのか?」「なぜこの色なのか?」見積もりを見て気になった箇所を調べてみると、必要性があってコストのかかる包材を選択している場合もあれば、過去に使用実績があったものを使用しているだけといったケースもあります。また、花王では地球環境に配慮した事業活動を推進しており、購買部門でも、原材料や包装材に環境負荷の低い素材を活用することで、より付加価値の高いモノづくりに取り組んでいます。その中の一つに、私が参加している段ボールの紙質や構造を見直すプロジェクトがあります。段ボールの強度を変えずに使用する紙を軽減できれば、コスト面はもちろん、環境面での貢献度は相当なものです。まずは、試作品づくりからチャレンジし、何度もテストを繰り返すことで、2年越しでようやく新しい仕様の段ボールを作ることに成功しました。全社での採用が実現すれば、数億円規模でのコストダウンになりますが、切り替えについては、まだまだこれから。課題を一つずつクリアしながら花王全体の利益と環境負荷の軽減に繋がるよう、調整を続けていきたいと思っています。

「環境の花王」をアピールすることで
世の中をもっとよくしていきたい

「花王の取り組みを、もっと世の中に知ってもらい広めていきたい」。購買部門という立場でモノづくりに関わっているなかで、私は常々そう考えています。花王は紙原料について、すべてのサプライチェーンにおいて環境に適正な調達・流通であると認められた場合に認証されるFSC認証※の取得を推奨していますが、せっかく認証紙を採用できても消費財のパッケージ面積は小さいためFSC認証マークの表記ができなかったり、残念ながらあまりそれをアピールできていません。私の関わる段ボールプロジェクトでも、相当な紙原料の節約につながりますし、もっと花王の取り組みをアピールできる方法はないか、ということで思いついたのが、段ボールにFSCマークをいれるというアイデアです。新しい段ボールにマークを表示するためには、調達に関わるすべてのサプライヤーに、FSC認証を取得してもらう必要があります。それは関連部門や取引先にとって、花王の取り組みを理解してもらうだけでなく、共感・賛同して、実際に取り入れていただく必要があり、相当に負荷のかかることです。しかし、たとえ、負荷がかかっても、私たちが環境に責任のある調達を率先して行い、それを社外の方たちとも一緒に取り組むことで、社会を少しずつ変えていけると信じていますので、今後も取組みを続けていきたいと思っています。

※FSC(Forest Stewardship Council(R): 森林管理協議会)森林認証は、適切に管理された森林を認証する制度

サプライチェーンを支える縁の下の力持ち
中立的なコミュニケーションが大切

私と花王との出会いは、「そもそも購買部門って何?」という疑問が始まりだったように思います。購買の業務内容は知る機会が少なく、大手メーカーにある部署という珍しさもあって、採用サイトを通して調べていくうち営業職のような攻めの姿勢ではなく、縁の下の力持ち的な存在であることが徐々にわかってきました。そういう仕事であれば私に合っていると思い志望したのが、花王に入社したきっかけです。入社後はとにかく覚えることが膨大で、様々なことを先輩方に助けていただきました。ベテランと若手とで構成されている購買部門はとても風通しがよく、先輩は何でも答えてくれますし提案も受け入れてくれます。また「よきモノづくり」という観点においては、何より周囲とのコミュニケーションが大切です。取引先を含め、様々な立場の人に異なる観点を理解してもらうためには、一方的ではない中立的なコミュ二ケーションが不可欠です。さらに、英語でのコミュニケーションも避けては通れない道ですので、皆さん、語学力が必要なことだけは覚悟しておいてください。

DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事


07:00 起床


07:30 通勤


08:30 出社


09:00 見積依頼・査定


10:00 打ち合わせ(部門内材料別活動)


12:00 昼食



13:00 面談1(他社材料メーカー様と)


14:00 面談2(他社材料メーカー様と)


15:00 事務作業:材料価格設定など


17:00 資料作成


18:00 退社


19:00 帰宅


20:00 洗濯・料理・夕食 など


24:30 就寝


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