会計財務部門の組織は、財務部、経理企画部、管理部の３部門で構成され、私は管理部の管理会計グループに所属しています。花王は「ハイジーン＆リビングケア」、「ヘルス＆ビューティケア」、「化粧品」、「ライフケア」、「ケミカル」の５事業で構成されておりますが、私はその中のヘルス＆ビューティケア事業部門のスキンケア・ヘアケア事業の収益管理業務を担当しています。年に一度、来年度の目標となる予算を策定し、予算達成と収益改善のために事業をコントロールして導いていくことが大きなミッションです。具体的には、月に一度「収支検討会」という、事業部長やブランドマネジャーに対して現状分析や課題、収支の見込について報告し議論する場があります。会計の立場から様々な切り口で客観的に事業の状況を分析し、事業部門やSCM部門などの関連部門を巻き込みながら主導していくことを心がけています。
日々の仕事が会社の意思決定にもつながるダイナミックな仕事ですので、「企業経営の心臓部」であることを意識しながら責任感を持って仕事に取り組んでいます。

私は入社と同時に化粧品、スキンケア・ヘアケア製品を製造する東京工場に配属され、東京工場と同じ敷地にあるすみだ事業場の会計業務を3年弱経験しました。その後、連結会計グループで1年弱決算開示書類の作成に携わり、現在管理会計グループで事業の収益管理業務を行っています。比較的短いスパンで様々な部署を経験することが出来るのも花王の会計財務の特徴です。経験した3部署は同じ会計財務の仕事でも仕事内容は異なっていますが、共通しているのは他部門との関わりが多いという点です。
私は工場勤務時代に外部倉庫の運用について問題提起を行い、様々な部署の方と協力して改善に取り組みました。その結果、工場長表彰をいただくことが出来ました。会社には色々な部署がありそれぞれの立場があるので、協働して仕事を進めていくことは簡単なことではありませんでしたが、課題を解決したいという共通の目標に向かって議論し意見をぶつけ合いながら成し遂げたことは、私にとってかけがえのない経験となりました。
日々の仕事の中でも、色々な部門の方と関わりながら進める仕事はワクワクしますし、そこで得た小さな成功の積み重ねは自分の自信となり、やりがいにつながっています。

私が仕事をする上で最も大切にしていることは、「コミュニケーション」です。ありきたりなことかもしれませんが、仕事をしていく上では大切なことです。
私は大学時代、計量経済学のゼミに所属しており、入社当初は会計の専門知識があまりありませんでした。しかし、初期配属の東京工場で自分から工場の現場に足を踏み入れて、色々な方と積極的にコミュニケーションを取る中で毎日新しいことを知ることができ、知ることで相手からも頼られるようになり信頼関係を築くことが出来ました。そんな刺激的な日々の業務の中で、自然と実務の会計の力が身についていきました。
工場時代に築いた人間関係で本社に異動した今の部署でも仕事が上手く進むことが多く、コミュニケーションの重要性を強く実感しました。そして今も自分から事業部門や購買部門、生産計画部門の方に直接話しに行くことを大切にしています。
企業といってもそこにいるのは1人1人の社員で、自分一人では仕事をすることは出来ません。だからこそ周りの人に常に感謝をしながら、「ありがとうございます」という言葉をできるだけ口に出して伝えるように心がけています。ポジティブな言葉はお互いのモチベーションも向上させますし、信頼関係の構築にも欠かせないことだと信じています。

私は大学時代、競技チアリーディング部に所属しており、チームで1つの演技を完成させる達成感が好きで、「協働してつくり上げる」ことを軸として就職活動をしていました。花王の「よきモノづくり」はまさにそれを体現しており、社員1人1人が自分の仕事にプライドを持って世界中で愛される花王製品をつくり上げていると日々の仕事で実感しています。
会計というと「専門知識がないと務まらないのでは？」、「入社前から会計の知識が必要なのでは？」と不安に思っている学生の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、何事もやってみようと一歩踏み出す勇気と、様々な部門の方と関わることに楽しさを感じることが出来る方であれば大丈夫です。分からないことを優しく教えてくれる、挑戦することをサポートしてくれる、協働して仕事をしていこうという花王の社風が皆さんを後押ししてくれるはずです。
皆さんと花王の会計財務の一員として「よきモノづくり」を一緒に体現していけることを楽しみにしています。