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  • 経理 No.01

人々の暮らしが
豊かになるために、
「よきモノづくり」を
数字で支える

工場経理担当
商学部

2019年卒業

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現場に近い経理だからこそ果たせる役割

工場経理の主な業務は原価計算です。3年目の現在、私は化学品の原価計算を担当しております。原価計算には「標準原価の設定」と「設定値と実績値の分析」の2つのステップがあります。まずは、製品を生産する前に、過去の実績などからこれくらいのコストで生産できるだろうと予測します。そして生産を行い、実際にかかったコストと想定していたコストを比較し、差異が発生していたら、なぜその差異が発生したのかを分析します。数字は嘘をつきません。差異が現れるのには必ず理由があります。ただし、その理由は数字を眺めているだけではわかりません。現場の方とコミュニケーションを取り、「予定と違う原料を使うことになった」、「想定よりも人手が多くかかる工程がある」など、原価に関わる情報をキャッチする必要があります。そして、得た情報をもとに標準原価を見直して、より実態を反映した原価にしていきます。
事業部は標準原価をもとに将来の計画をたてます。実態とかけ離れた原価を設定すると「宣伝にお金を使うはずだったのに、製品をつくるのに予想以上にお金がかかり、全然足りない」など事業計画を狂わせてしまいます。さらに化学品は、外販しているものと家庭品の原料となるものもあり、影響を与える範囲が広いため、精度の高い原価計算が要求されます。
情報を素早くキャッチして原価に反映させる。現場に近いところにいる工場経理だからこそできる仕事だと考えています。

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年次に関係なく大きな仕事ができる
それが経理の魅力

製品の原価は、原料費や材料費など生産量に比例して使用する金額が変わる「変動費」と、修繕費や人件費など生産量に関係なく一定の金額が必要となる「固定費」の2つから成り立っています。1年目はビオレやメリットなどのヘルス&ビューティケア事業の製品を担当し、変動費を管理していました。毎月、設定と実績の原価差異を分析し、原価見直しを行いました。2年目は変動費に加え、固定費の管理も担当しました。変動費の管理の場合は、関わる部署は限られるのですが、固定費の場合は、工場の全部署を相手に仕事をすることになります。固定費は、部署ごとに毎月予算があり、予算と実績の差異を分析し、管理していきます。原価管理の難しくも面白いところは、個人の裁量が大きく、自分で良いと思う方法を思いついたら、それを実行できるチャンスがあるということです。私が固定費の管理を担当した時、管理方法の見直しを行いました。固定費は全部署が関わるため、見直しを行うためには、工場の皆さんに自分がやりたいことを理解してもらう必要がありハードルは高かったです。それでも、現状の課題や、なぜ変える必要があるのかを理解してもらえるように入念に準備を行い、その上で提案した結果、私の考えた方法で管理していくことに皆さんから賛同をいただけました。このように若いうちから工場全体を巻き込んだ変革を起こすチャンスがあり、これは経理の大きな魅力だと私は思います。

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困ったら駆け込んでもらえる
相談所を目指して

経理というと「融通が利かない」、「細かい」などのイメージを持っている方もいるかと思います。たしかにお金の処理方法は税法や会計基準でやり方が決まっているものもあり、誤った処理に対してはどうしても細かい指摘をしなければなりません。ただ、細かい指摘をする時は難しい言葉を使わず、なるべく相手の方が理解しやすいように説明することを心掛け、また、一方的に指摘するのではなく、相手の意見も聞き、なるべく手間をかけないで修正する方法がないか、誤った処理が起こらないような仕組みを作ることができないかなどを一緒に考えるようにしています。先に申しましたように、お金の処理方法は税法などで決まっているため、誤った処理とならないように日頃から皆さんには注意してもらう必要があります。そのためには、日頃から周りの方とコミュニケーションをよく取ることを心掛け、担当者の方がお金の処理をしていて、少しでも疑問・違和感を持ったら気軽に相談してもらえるような、身近な経理となれるように努めています。

経理として「よきモノづくり」に貢献する

就職活動中に「花王の事業範囲は想像以上に広い!」と知った衝撃は今でも覚えています。花王は洗剤やシャンプーなどの日用品だけではなく、普段食べているお菓子に使われる添加物や、アスファルトやタイヤ製造に必要な添加剤も手掛けており、私たちの生活を目に見える形でも、見えない形でも支えています。そのことを初めて認識した時から、私は花王を強く意識するようになり、自分もそんな会社でモノづくりに貢献したいと思い、入社しました。
モノづくりと経理の仕事の関連が想像しづらいかもしれませんが、実際に仕事をしていて、経理なりにモノづくりに貢献できることはたくさんあると実感しています。例えば、生産コストを管理して無駄な費用を排除すれば、より良い製品を生み出すための資金に回すことができますし、誤ったお金の処理が起きないような環境を作れば、会社は安心して生産活動を続けることができます。
花王で経理に求められるのは「経営の羅針盤」という役割です。会社が誤った道に行かないようにするのはもちろん、今よりも良い道に導くことが必要になります。私自身まだまだ勉強途中ですが、花王がこれからも良い製品を生み、人々の生活をより豊かにするサポートができるように、日々頑張っていきたいです。

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DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事

出社時


07:00 起床


07:30 身支度


08:00 通勤


08:20 出社、メールチェック


08:30 部内ミーティング


9:00 社員からの問い合わせ対応


11:00 監査前準備(必要書類の確認等)


12:00 昼食(食堂にてスマート和食をいただく)



13:00 製品倉庫の棚卸監査


16:00 監査後まとめ(監査報告書作成等)


17:00 当日の業務進捗確認、メール確認・返信


17:30 退社


18:00 帰宅・夕飯


18:30 自由時間


21:00 自己啓発(語学・資格勉強等)


23:00 就寝


在宅勤務時


07:30 起床


08:00 身支度


08:20 始業、メールチェック


08:30 部内ミーティング


09:00 社員からの問い合わせ対応


10:30 新規生産品の原価確認・登録


12:00 昼食(運動も兼ねて家から遠めの店で食事)


13:00 他工場経理とのwebミーティング(新人研修について)



15:00 打ち合わせのまとめ


15:30 月次報告資料の作成


17:00 当日の業務進捗確認、メール確認・返信


17:30 終業


18:00 自己啓発(語学・資格勉強等)


20:00 夕飯


20:30 自己啓発


23:00 就寝


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