くらしの現場レポート

withコロナを乗り切る育児
親子のコミュニケーションが社会性を育む

2021.05.11  |  子育て

【くらしの現場レポート】withコロナを乗り切る育児 親子のコミュニケーションが社会性を育む

インターネットの普及とともに育った『ミレニアル世代(1980年頃から1990年代半ばに生まれた、現在20代後半~30代の人たち)』は、『デジタルネイティブ世代』とも呼ばれ、情報収集を得意とし、効率志向が高いといわれています。また、男女ともに中学校・高校で家庭科を学び、家事は家族が協力しておこなうのは当たり前という意識を身につけてきた世代でもあります。今回は、そんなミレニアル世代の夫婦が子どもの将来を見据え、子育てにどんなおもいで向き合い、どんな工夫をしているのかをレポートします。

ミレニアル世代は、育児も家事も「夫婦で仲良く、笑顔で」

ミレニアル世代の母親は「育児も仕事も自分の時間も大切にしたい」というおもいがあり、子育て中でも「自分の時間を作っている」(51%)、「自分も子どもも大事にしながら育児をしている」(73%)など、自分のストレスコントロールを意識しています。「家事は効率を重視」(76%)、「家事は夫婦で協力しておこなっている」(52%)など、ゆとりを持つことで、家族のためにも「笑顔でいられるように」(74%)と、心がけていました。

一方、父親も「育児は母親と父親が協力しておこなっている」(66%) 、「育児と家事や仕事のバランスを重視している」(58%)と、「手伝い」や「やらされている」意識ではなく、自発的に育児に向き合い、夫婦共に協力しながら『仲良く、笑顔で子育て』することを望んでいる様子がうかがえました。

笑顔で子育てできる要件

笑顔で子育てできる要件

笑顔で子育てできる要件

実際に夫が関わっている育児は、「遊び相手」(81%)、「おむつ替え」(81%)、「入浴/入浴の手伝い」(84%)など、母親が必要と考えている育児に高い割合で取り組んでいます。そんな夫のおこなう育児について、母親が「夫に任せられる」と思っている割合も高く、父親の育児が、意識だけにとどまらず行動も伴ってきている印象を受けます。「健診・予防接種」、「体調不良時の看病」などは、母親が担うことが多い状況にはありますが、『父親も育児をするのが当たり前』という意識からか、「育児は母親がするもの」という考え方や、育児をする父親を「イクメン」と呼ぶことに違和感があるという声が、父親からも母親からも聞かれました。

必要な育児への「夫の関与」と「夫に任せられる育児」

必要な育児への「夫の関与」と「夫に任せられる育児」

必要な育児への「夫の関与」と「夫に任せられる育児」

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子どもの「自分らしさや社会性、思いやり」を育みたい

ミレニアル世代の夫婦へのインタビューでは、将来は子どもに「自分らしさ、自己肯定感」、「社会性や思いやりのある優しさ、コミュニケーション力」を身につけてほしいというおもいが共通していました。

子どもの情緒や社会性を育むためにも、両親だけで育児を抱え込むのでなく、祖父母にも協力してもらい、保育園・近隣コミュニティとも積極的に関わり、さまざまな体験や経験、興味を持たせる機会を持ちたいと望んでいます。周囲の手を借りることは、自分たちが余裕を持って子どもに向き合うことができるだけでなく、「小さい頃から多様な人と接することでいろいろな刺激を受ける」「地域や同世代との関わりは子の社会性を育む」など、子どもの将来にも役立つような良い影響が得られると考えているようです。

周囲と協力し合う育児

withコロナで周囲との交流機会が減って育児に不安も

2020年春から続く新型コロナウイルスの流行によって、外出や人と直接会う機会は極端に減りました。ミレニアル世代の夫婦からは、感染への不安はもちろんですが、祖父母やママ友、子どもの友達との交流が思うようにできず、子どものコミュニケーション力や社会性の発達などに影響が出るのではないかと、不安視する声も聞かれました。

withコロナによるコミュニティや外出の変化

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遊びに行くのも広い公園にするなど、気をつかっている。(20代、母親)

人にあまり会えていないので子どもが人慣れが出来ず、人混みに行くとびっくりしていた。(20代、母親)

乳幼児なので、できるだけ人と触れ合ってほしいが、人との接触を避けるため、コミュニケーションの取り方を考えるようになった。(30代、父親)

ママ友に会えなくなり、今の月齢でどのくらいのことができるか、よくわからなくなった。(20代、母親)

ママ友との交流や情報交換ができない不安の軽減のために、SNSで同じ月齢の子どもを持つママと繋がったり、WEBの育児コミュニティで相談したり、アドバイスし合うという工夫もみられました。

Instagramで赤ちゃん用のアカウントをつくった。同じ誕生日、同じ月齢のママが世の中にいっぱいいるから、やりとりをして参考にさせてもらっている。(30代、育休中)

予防接種も健診も距離をとって座るのでママ友はできない。Instagramで同じような月齢の子のアカウントを見たり、育児に関するブログを読んだりする。(30代、専業主婦)

子育てのサイトで、注射のこと、離乳食のこと、おむつのことなど相談し合える。困ったことがあれば気軽に書けるので、そこで結構助けてもらっている。( 30代、育休中)

おうち時間は「笑顔のコミュニケーション」を大切に

外出がままならなくなり、人との交流の減少に不安を感じる一方で、外出制限やリモートワークなどで在宅時間が増え、あらためておうち時間を大切に考え「自宅で子どもと楽しく過ごす工夫」をしている人もいました。

withコロナにおける自宅での工夫

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おうち時間をいかに楽しませるか、家で楽しめる工夫を一生懸命に考える毎日です! (20代、母親)

今は、自宅でいかに体を動かすか、おうち遊びを充実させるようになった。(20代、母親)

部屋の中で遊ぶ環境を充実させるようになった。(30代、母親)

子どもとの時間がとても増えた。この時間は今だけだと思い、子どものことを考えた生活を心がけた。(20代、母親)

立命館大学総合心理学部の矢藤優子教授の研究によると「おむつの交換時に子どもへ話しかける頻度が高いと、子どもの主体性や応答性・共感性によい影響がある」 ことがわかっています。おむつ交換や普段の何気ないやり取りでも、笑顔で話しかけたり、ふれあいを大事にする親子コミュニケーションは、子どもの心身の成長にとって嬉しい影響があるようです。

「夫婦で仲良く」を大切にするミレニアル世代の育児では、withコロナでも親子間にも夫婦間にも「笑顔で過ごす」工夫がみられました。先が見えないwithコロナの暮らしで、不安や緊張から気疲れを感じることも多い毎日ですが、感染予防をしながら、家族や身近な人と「笑顔のコミュニケーション」の時間を大切に過ごしたいですね

調査概要

「ミレニアル世代夫婦の育児実態と意識」
◎2020年7月/インターネット調査/ 全国既婚男女25~39歳/第一子3~24ヶ月/母親324人、父親303人

「育児オンラインデプスインタビュー」
◎2020年7月23~26日/オンライン調査/全国既婚男女25~39歳/ 夫婦と子の3人世帯/5世帯

新型コロナウイルスの影響で変わる暮らし

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