くらしの現場レポート

私らしい暮らしのために
衣類の仕上がり感を自分らしく

2019.03.19

最近は、住まいやインテリアをシンプルに、自分好みのリラックス空間にしている人が若年層を中心に増えていますが、衣類の仕上がりや風合いについても洗濯で工夫して自分らしく仕上げたい、という人がみられるようになりました。風合いから汚れ落ちまで、洗濯に望むことや満足度について、新生活をスタートするこの時期に考えてみます。

衣類は着心地よく長持ちさせたい

調査によると、洗濯後の衣類の仕上がり感では、「着心地がよい服に仕上げたい」という人は82%、また「少し手間をかけても衣類を長持ちさせたい」という人は63%で、多くの人が仕上がり感を大切にしたいと考えていました。衣類ごとに自分の好みの仕上がりになるように、自分らしいこだわりを持って多様なケアをする人たちも出てきています。

■洗濯物の仕上がり感

洗濯物の仕上がり感のグラフ 首都圏在住20~60代既婚女性1,000人(花王 生活者研究センター調べ)

※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

自分の好みの仕上がりになるように、洗濯で工夫

人によってこだわりポイントは異なりますが、自分好みの仕上がり感になるように、少し手をかけて工夫をしているようです。
タオルをいつまでもふわふわにしておきたい人は、ループを立ち上げるために、洗濯後に力強く振りさばいてから干したり、乾ききる前に乾燥機にかけていました。また、体になじむ着心地を大切にしている男性は、新品の衣類を一度洗濯してから着たり、あえて折り目をなくすようにアイロンをかけていました。ワイシャツのシワは気になるがアイロンのピシッと感は好きではないという男性は、洗濯ネットに入れて脱水を短めに設定して洗濯し、干すときには手でたたいて伸ばしながら太めのハンガーで形よく干していました。

  • タオルは力強く振りさばいてから干す

  • ワイシャツはネットに入れて脱水を短めに

お気に入りの衣類やタオルが黒ずんだりニオイがとれないとがっかり

お気に入りの衣類や洗面タオル・バスタオルなどは着用や使用の頻度が高いものです。肌ざわりなどの仕上がりに気をつかっている人でも、知らず知らずのうちに蓄積した汚れに、ふとした瞬間に「あれっ?」と思うことがあるようです。ふだんの洗濯で、汚れ落ちをあまり意識していない人でも、ニオイを感じたり、新品の衣類と比べたときに全体が黒ずんで見えたり、黄ばんでいたりすることで、洗濯にプチストレスを感じてしまうことがあるといいます。
特にそれがお気に入りの衣類やタオルの場合は、黒ずみ、ニオイが判断基準になり、「もう着られない」「ニオイがとれないと使いたくない」と、廃棄したり、使用しなくなったりといった行動にまでつながっていました。
お気に入りの衣類を長持ちさせたい、心地よく着ていたいと思っているのに、汚れやニオイによって、それがかなわないのはとても残念なことです。

タオルは洗濯していても、だんだん黒ずんできて、かたくなったりニオイがとれなくなったりして、がっかり

■タオルの洗濯について

タオルの洗濯についてのグラフ タオルは洗濯しても黒ずんでいく感じがする人64% 首都圏在住20〜60代既婚女性520人(花王 生活者研究センター調べ)

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汚れやニオイをためない洗濯の工夫とは 

汚れやニオイの蓄積を抑えるためにはどうすればいいのでしょうか。
○洗濯物をためこまない。
○洗濯機に洗濯物を詰め込まない。洗濯槽の7~8分目までを目安に。
○洗剤と一緒に酸素系漂白剤を使う。
○洗剤や柔軟剤、漂白剤は使用量の目安に従う。

最近は、洗剤もどんどん性能がよくなってきているので、自分がかなえたい洗濯の目的に合わせて洗剤を選ぶことも一つの方法です。自分らしい仕上がりを満足させるために、汚れ落ちやニオイの不満が解消されれば、それだけで洗濯はもっと楽しい家事になるはず。
これから新学期、新年度を迎え、学校やビジネスの場では新しい衣類でスタートを切る人が大勢います。好みの仕上がりに加え、汚れ落ちにも自信や満足感を持てるように、洗濯についてあらためて考えてみるのもいいかもしれません。

調査概要

「洗濯意識・実態」
◎2018年7月/インターネット調査/首都圏在住20~60代女性/1,000人


「家庭でのタオルの扱い方・洗濯行動・意識」
◎2017年4月/インターネット調査/首都圏在住20~60代女性/520人


「洗濯実態や仕上がりのこだわり」
◎2015年4月~2017年2月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住20~40代/40人(男性12人、女性28人)

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