協力:全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
断水時に、まず大切なのは飲料水の確保です。飲料水は給水車が来るまでは、自宅に備蓄しておくことが欠かせません。災害で断水が起きた際、給水車などの支援がすぐに来るとは限らず、数日かかることもあります。給水が始まった際に落ち着いて行動できるよう、水の受け取り方や保管、地域での協力のポイントを確認しておきましょう。

給水支援を受けるには、「いつ・どこで・どのように」水が配られるのかを把握することが第一歩です。防災無線や自治体のウェブサイト、SNSなどで最新の給水情報を確認しましょう。給水量に制限がある場合もあるため、事前に内容をしっかり把握しておくと安心です。また、普段から給水拠点の場所などを確認しておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。
給水所で水を受け取るには、想像以上に体力を使います。効率よく安全に水を運ぶために、容器や運搬手段を事前に準備しておきましょう。
給水袋やポリタンク、空のペットボトルのほか、負担を軽減できるリュック型容器やキャリーカートがあると便利です。長時間並ぶこともあるので、暑さ対策(帽子やタオル、水分など)や寒さ対策(防寒着や手袋など)も忘れずに。
持ち帰った水は、正しく保管して安全に使いましょう。
災害時は、地域の助け合いが心強い支えになります。高齢者や障がいのある方、乳幼児のいる家庭、妊娠中の方など、水を取りに行くのが難しい人には特に配慮が必要です。情報の共有や給水所への同行、水の運搬の手伝い、水の分け合いなど、できる範囲で協力し合いましょう。日ごろから地域のつながりを築いておくことが、非常時の安心につながります。
特定非営利活動法人(認定NPO法人)
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
(外部サイト)
災害時に必要な支援が迅速に行われるためのコーディネーションを行うことを目的に2016年に設立されたNPO法人。平時から官民の支援者間の連携体制構築や熊本地震以降、毎年のように発生している災害への対応を行う。