避難所など多くの人が生活する集団生活では、「手洗い」次第で、細菌やウィルスなどに感染し、食中毒などのリスクが高まります。常に、手をきれいに保つことを心がけましょう!
菌が移りやすくなるため、タオルやハンカチの貸し借りはせず、使い捨てのティッシュやペーパータオルなどを使いましょう。
ウェットティッシュや消毒液をつかって清潔に保ちましょう。
避難生活では、病気にかからないことが重要です。特に感染しやすい場所がトイレです。避難所のトイレを清潔に保つ掃除のポイントをご紹介します。
トイレで履いたスリッパで居住スペースを移動しない。菌が広がりやすくなります。
専用の洗剤・洗浄剤を使って、便器や床などをきれいにしましょう。
災害発生後は、しばらくお風呂に入れません。水が使えなくても顔やからだを清潔にするポイントをご紹介します。
市販のウェットティッシュなどを使用し、強く肌をこすり過ぎないように汚れをふきとりましょう。肌の弱い方はノンアルコールタイプの使用がおすすめです。
髪は、ドライシャンプーを使用したり、少量の水で濡らしたタオルで表面の汚れをとり、頭皮ケア用オイルで湿らせた綿棒やガーゼで頭皮をマッサージしたあと、ふきとり清潔にします。
ふだんから、まとめ髪や帽子をかぶり、余計なゴミやホコリをつきにくくするなど、汚れない工夫も大切です。
水が使えない場合に、避難所や自宅で口内を清潔にする方法をご紹介します。
濡らしたガーゼや清潔なハンカチ、歯みがきシートなどを指に巻いて、ハブラシ代わりに歯や口全体の汚れをやさしくふきとりましょう。
ハブラシでブラッシングし、少量のお茶などですすぎます。また、「液体ハミガキ」や「洗口液」がある場合は、ブラッシングの前後に使用します。
唾液には、浄化、消化、殺菌作用など、口の中を清潔に保ち、健康に関わるさまざまな働きがあります。 しかし、唾液の分泌は、夜寝ているときやストレス、疲れ、加齢に伴い減少。唾液が少ないと、夜間細菌が繁殖しやすく、口の中がねばついたり、口臭が気になりがちです。唾液の分泌は、夜寝ているときにもっとも少なくなります。就寝前には、より丁寧なケアを心がけることが大切です。
避難所での生活が長く続くと、ストレスや健康障害につながります。安眠できる居住や睡眠環境を整えることが大切です。
・熱中症に注意して、居住スペースが日陰になるように日差しを遮り、換気をできるだけ行う。うちわや扇子で涼をとる。
・暑さで、開け放した扉や窓から入り込む蚊などの虫には、虫よけスプレーや蚊取り線香(電池式)などを使用。
着替え、授乳、休憩など、性別を問わずプライベートの確保は重要です。必要に応じて、段ボールなどの間仕切活用をしましょう。座った状態では周りから見えず、立ったら見える仕切りの高さが最適です。
万年床にならないように、毎日掃除をし、清潔を保つと同時に生活のリズムを整えましょう。電源要らずで、音もしない、簡単に拭けるおそうじ用シートが便利です。
自分の服や寝具のニオイが、周りの人にも気にならないように、衣類用の消臭剤などを利用しましょう。
避難所生活や車中泊では、座った姿勢を長時間続けることで、呼吸困難やショック状態などのいわゆるエコノミークラス症候群を発症しやすくなります。エコノミークラス症候群の予防には、こまめに水分を取り、軽い体操やストレッチ運動を行いましょう。