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  • <研究職> 機械電気系

研究員+エンジニアの面白さは期待以上
加工技術が品質に直結する醍醐味

機械工学専攻 2020年卒業

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加工技術の観点から、
新たな機能を考える

新しい形や機能を持った生理用品のアイデアを加工技術から提案し、カタチにしていくのが主な仕事です。そのため、基盤研究から工業化検討まで幅広く担当しています。基盤研究では、5年後、10年後の花王を支える新規加工技術の開発を行っています。どのような形に仕上げるか、どのような機能を付加するかを考えながら、テスト機の設計・製作を行います。製品加工のコアとなる技術を固めるために、当初の構想が実現できるまでテスト機で実験と改良を繰り返し、開発した技術を製品に展開していきます。工業化検討では、ラボベースで検討していた製品を高速に安定して生産できるよう加工課題を洗い出し、検討を進めます。生産機では、テスト機で確認できなかった課題が出てくることもあり対応が困難な場面も発生しますが、開発部門や生産部門の方と議論を交わし要求品質を達成できる設備や条件を試行錯誤しています。この仕事では、加工技術を用いて何もないところからカタチにしていく面白さや、様々な立場の人の意見や知識を生かすことができることが醍醐味です。

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自分が検討した加工がカタチになり、
品質を生み出す

今は、新たなナプキンの工業化を担当しています。ナプキンは、加工や形状、素材の工夫によって肌触りや吸収率などが大きく変わり、加工技術が品質に直結している製品です。自分の見逃した課題がお客様に直接影響するため、責任の大きさを感じる時もあります。初めて担当した加工検証では、準備不足から開発部門や生産部門の方に迷惑をかけてしまい、上手く進めることができませんでした。皆が納得するようなデータのとり方や議論の仕方、問題が起きたときの対応等、多くの課題を認識しました。勉強不足や認識の甘さを痛感し、2回目の加工検証では、日割りでどのような条件を検討し、どこを確認するか事前に準備を進めました。また、多くの人々から多大な協力とアイデアを頂きながら検討を行い、なんとか検証をやり切ることができました。初めて検討した設備が問題なく稼働しているのを確認したときは、自分の検討した加工がカタチになっており、とても感動しました。入社して1年で新規ナプキンの主担当として製品開発から工業化までの多くの工程に参加できたことは貴重な経験で、その後の業務に大きく役立っています。

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多くの人が喜ぶ、
次世代ナプキンを作りたい

ロリエは1978年の発売開始以来、様々な業界初の商品を生み出し、多くの人に寄り添ってきました。例えば、1985年に発売された後ろが広いオーバーナイトや1997年に発売された立体ギャザー、2001年のショーツ型ナプキンなど、ロリエが提案・創造してきた商品が今日のスタンダードの一部を作っています。入社しナプキンを勉強していく中で、今まで普通に使用してきたナプキンには多くの工夫が施されていることを知り、とても驚きました。また、より良いモノづくりのために多くの部門が自分たちにできる最善を尽くしていることも学びました。開発部門では、経血のモレ防止を目的とした溝の成形において、機能性だけではなくデザイン性も検討していること、生産部門では、品質が一定になるよう細かな調整を日々重ねています。このような環境だからこそ、多くの革新的なナプキンが生まれていると感じました。
今では様々なアイテムが発売され、月経に対する選択肢が多くなってきました。自分に合ったものを探しやすい時代で、それでも生理用品に対して、”仕方ない”、”こんなもの”と、諦めていることも多いと思います。そんな諦めていることを解決でき、多くの人が喜ぶナプキンを作るために、世の中にない革新的な生理用品を作りたいと夢見ています。

より良い製品のために、日々努力する

ナプキンは、1枚の不織布を切る、折る、貼るといった基本的な加工を施すことで立体形状を生み出し、月経時の安心感を提供しています。そのような物品を加工する技術を検討することは、難しいけれど面白そうだと思い志望しました。
入社してみると、面白さは想像以上でした。機械工学のどの技術が役に立ったというより、あらゆる知識と経験が複合的に製品づくりに役立っています。この会社では、私は研究員であり、エンジニアでもあります。両方の面白さを味わえるのは、花王ならではだと思います。また、花王では取り扱っている商品やブランドが多いため、1つの基礎研究が多くの製品で応用することができます。より良い製品作りのために様々な出口を探し研究する方が多く、よきモノづくりを体感しています。
皆さんへのアドバイスとして、今の研究に、情熱を注いでください。その奥深さや楽しさは、全力で取り組んでこそ得られるものだと思います。花王は、個人の裁量が大きく、失敗に寛大な雰囲気があります。全力で取り組んでも、上手に検討を進めることができず落ち込むこともありますが、それをばねに前向きに挑戦する姿勢が大切だと思っています。今、全力で取り組むことは、未来の自分の財産になる。そう信じて頑張ってください。

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DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事

出社時


06:30 起床・身支度


07:45 通勤


08:15 出社


09:00 チーム内ミーティング


10:00 商品開発研との打ち合わせ


12:00 昼食


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13:00 実験


17:00 テスト部品の設計


19:00 退社


19:30 帰宅


20:30 自由時間 夕食などリラックス


24:00 就寝


在宅勤務時


07:30 起床・身支度


08:30 勤務開始


09:00 会議参加


10:30 テスト部品の設計


12:00 昼食



13:00 テスト部品の設計


15:00 設計確認


16:00 テスト部品の修正


17:30 設計指針のまとめ


18:30 勤務終業


19:30 自由時間 夕食などリラックス


24:00 就寝


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