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  • <研究職> 化学工学系

化学工学を駆使し、ラボで生まれた価値を社会へ届ける
本質を見極め、挑戦し続ける

工学研究科 化学工学専攻 2018年卒業

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価値を届けるために
必要不可欠な製造プロセス

ラボで開発された製品がいかに価値あるものであっても、製造プロセスがなければその価値をお客様に届けることはできません。私の所属する加工・プロセス開発研究所は、その製造プロセスを対象に研究開発を行う部署であり、所属研究室では主に化学品の製造を対象にしています。ラボで開発された合成法を工業スケールまでスケールアップする工業化検討の他、新規製造技術の提案・開発といった基盤技術開発も行っています。我々の部署は化学工学を専門とする研究員が多く、各工程やプロセス全体の設計では、実験やシミュレーションを駆使して開発を進めます。ラボで開発された「価値」を社会へ「実装」するため、ラボと生産現場の橋渡し役として日々開発に取り組んでいます。
工業化検討では、ラボから生産現場まで全体を見渡す必要があるため、必然的に他部門の方々と協業することになります。仕事の中で、様々な分野のプロと関われる点や全体を俯瞰できる点はこの仕事の魅力だと思います。また、基盤技術開発では、環境負荷低減に向けた新規製造技術の開発等、様々な製造技術開発を実施しています。社内の課題だけでなく、社会課題も対象に、日々様々な提案を行っていきます。「夢」を描く新規技術開発と、「夢」を「現実」にする工業化の二つの面がある点も、私は魅力に感じています。

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専門性をフル活用し挑戦する

入社直後は新規化学品の精製工程のプロセス設計に携わりました。はじめは全くプロセス像が固まっていませんでしたが、製品規格や廃水規格といった制約条件を整理し、規格を実現するために必要な工程を洗い出し、プロセスとして組み上げていきました。設計では、学生時代に学んだ化学工学をフル活用し、反応速度の定量化や、蒸留塔の設計を行いました。自分のスキルを思い切り発揮することができ、非常にやりがいがありました。
現在は、基盤技術開発としてフローリアクターを用いた製造技術開発に取り組んでいます。フローリアクターの中でも、内径数mmといった非常に小さな空間を利用する反応器が対象です。小さい空間を利用することにより、品質の向上や、危険な反応を安全に取り扱えるといったメリットが生まれます。この利点に着目し、新たな製品価値を社会に届けるべく開発に取り組んでいます。花王では、従来技術に囚われず、世の中に先んじて新規技術の開発に取り組んでいます。何事も新しい試みには課題がつきもので、一筋縄ではいかないものです。しかし、難しいからこそ専門知識を駆使して研究者が取り組むべきであり、そこで自分の能力を発揮し挑戦し続けることにやりがいを感じています。

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常に本質を見極める
花王全体のチームプレーを意識

研究開発を行っていく上で、本質を見極めることを意識しています。実験では、隅々まで現象をよく観察し、深く考察することで、何がポイントなのかを見極めます。また仕事を進める上でも、何が解決すべき課題なのかをしっかり押さえることで効率的に仕事を進めることを意識しています。花王では、こういった本質追究を大切にするスピリッツがあり、私も共感している部分です。
現象をよく観察し、深く考察してもなかなか解決できない課題もあります。そんな時、花王には頼りになるプロフェッショナルがたくさんいます。一人でじっくり考えるのも大事ですが、周りにいるプロに相談することで自分では思いつかなかった解決策が出てくるものです。私も、ある化学品の製造技術開発でどうしても解決できない課題がありました。そんな時、違う分野である化粧品の製造技術開発を担当していた先輩に相談する事で解決の糸口を見つけることができました。違った視点からの意見をもらうことで、スピーディーな課題解決につながり、さらには自分の知見も広げることができます。その経験から、仕事に取り組む際は、花王全体のチームプレーで仕事を進めているという意識を大切にするようにしています。将来、私も頼れるプロフェッショナルの一人となれるよう、日々努力していきたいです。

就活生へのメッセージ

まず自分の専門分野を磨き上げることが大切です。私の場合の化学工学のように、この分野なら任せてくださいと言える自分の軸足となるものを作り上げてください。学生時代は学んだ理論を実践できる機会が少なく、重要性を理解しづらいかもしれません。私も学生時代はなかなか実践する場面を想像できませんでしたが、社会に出た今は何を検討するにも学んだ知識が土台となっています。大学で学んだ理論やスキルは社会で必ず役に立ちます。言い換えると、身に着けたものしか自分の武器にはなりません。しっかり軸足を作っておくことをおすすめします。
また、専門知識といったテクニカルなスキルの他に、コミュニケーションや伝える力といったヒューマンスキルも社会では重要です。正直、私はこれらのスキルはまだまだで、学生時代にもっと伸ばしておけばよかったなと思っています。ヒューマンスキルは、勉学というよりは、むしろバイトやサークル活動、友人との会話などで身につけられていくものだと思います。学生という時間を思いっきり楽しんで、たくさん経験を積んでください。
研究開発では、世の中の様々な分野にアンテナを張り、課題発掘を行わないといけません。自分の興味を起点に、ぜひ様々なことに挑戦してほしいです。花王ではやりたいと思ったときに、一緒に挑戦できるプロフェッショナルが周りにたくさんいます。ぜひ、私たちと一緒にイノベーションを起こしましょう!

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DAILY SCHEDULE

私のある1日の仕事

出社時


07:30 起床


08:20 通勤


09:00 出社(フレックスタイム利用)


09:30 実験開始


12:10 昼食


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13:10 実験


16:00 実験結果のまとめ・メンバーと議論


17:00 会議資料作成


18:30 退社・部活動


21:00 帰宅・夕食・入浴など


24:00 就寝


在宅勤務時


08:00 起床


08:30 勤務開始、データ整理、書類作成


12:00 昼食



13:00 ミーティング


17:00 勤務終業


18:00 夕食


19:00 自由時間、入浴など


24:00 就寝


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