先輩社員が語る「よきモノづくり」

花王というとCMでよく見るようなアタックやビオレ、めぐりズムのようなコンシューマープロダクツ事業(B to C)のイメージが強いのですが、企業向けに多岐にわたる化学原料を販売するケミカル事業(B to B)も展開しています。コンシューマープロダクツ事業とケミカル事業は、一見全く異なる業種のように思われますが、私の所属する電子材料営業部の仕事は、まさにこの２つの事業から培われた花王独自の技術“シーズ”と、お客様のこうしたいという“ニーズ”を結びつけ、新たなビジネスを創る仕事です。
花王のケミカル事業で特徴的なのが、単純に製品を企画し、研究所と共に製品を具現化し、お客様に届けるだけではないという点です。花王には商品開発五原則があります。その中にある“花王独自の技能が盛り込まれているか、その製品が社会に有用であるか”が常に意識されています。その為、花王のケミカル製品の特長として、製品が非常に独創的であると思います。
コンシューマープロダクツ事業とケミカル事業の2つの事業を持つ会社は類を見ません。この2事業のシナジーで、他社と差別化された花王の独創的な製品は、花王という枠組みにとらわれず、日本だけでなく他国の産業も支えています。

独創的な製品を作るには、また、お客様が本当に必要とする製品を生み出すには、お客様が“本当に求めている事は何か（＝真のニーズ）”を引き出す事が重要であると考えています。花王の技術を熟知するのは私達ですが、それを実際に使用し、活用するのはお客様だからです。
常に親身に向き合い、「この人であれば、解決してくれそう」という信頼関係を構築しなれば、真のニーズは出てきません。
お客様の真のニーズと花王の技術が結びついた時に、今までの産業の常識を覆すような製品が作り出せると考えています。
花王ウェイの中に“消費者第一”（＝私たちは、日常業務の遂行にあたっては、消費者の視点に立ち、常に消費者にどのように貢献できるかを第一に考えます。）があります。これはコンシューマープロダクツ事業に限った話ではありません。私達ケミカル事業にも同じ事が言えます。”お客様が実際に何を必要としているか“　お客様の真のニーズ、本当に必要なものを提供するために、「顧客とパートナーシップ」を結び、創造型ビジネスのプロデューサーとして、花王の研究部門や生産部門と一体となった市場開発活動を行います。

花王のケミカル事業においては、産業を支えるだけでなく、環境に優しい製品を作り出す事も同時に求められます。“環境に優しく、作業者の方々にも優しい製品”で産業を支えること、これが私の目指す“よきモノづくり”であり、今のモチベーションです。今、世界では資源枯渇、地球温暖化、環境汚染など様々な社会問題があります。これは私達のビジネスフィールドである半導体、電子部品業界も例外ではなく、まだまだ環境負荷の大きい製品を用いて製造されているのが現状です。私達の営業部は、製品設計の時から、製造時に使用する排水や電力を低減できるような剤を提案しています。
例えば、油水分離技術というものが挙げられます。通常、電子部品の洗浄工程で混ざり合った油と水は廃液となります。
花王の油水分離技術は、界面活性剤の特性を生かし、廃液中に混ざり合った油と水を再度分離させることができます。これにより分離された水を再使用できるようにすることで、製造時の排水を大幅に少なくする事ができます。
より持続的な発展を続けていくために、製品が良いだけでなく、それが環境にも優しい製品である事。事業を通して、花王しかできない独創的な製品をいち早く上市し、社会に貢献したいと思います。

「今までの常識を覆すような、環境に優しい製品で社会を支えたい」これが私の夢です。私は学生時代に国際問題を学び、ＮＧＯやＮＰＯでインターンをしていました。そこで感じたのは「私達の社会は限りある資源の上で成り立っている」という事でした。私の仕事はまさに、私達の発想次第で、持続的な社会/SDGsに向けて環境負荷を低減する製品を提案する事で、社会に貢献できると考えています。
花王ウェイの中に「絶えざる革新」があります。これは花王全員が持つ志だと思います。「何か新しいものをつくりたい」「こういう製品で社会に貢献したい、より良い社会にしたい」などのチャレンジは年齢や性別に関係なく、後押ししてくれる環境が花王にはあると思います。
世の中をこうしたいという“想い”　世界を変えたいという”想い“　このような考えを持つ皆様に花王のケミカル事業はまさに想いを実現できる場所になると思います。こうした想いを持つ方、共感頂ける皆様のご応募をお待ちしています。